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入院しちゃった4……… 困った隣人

入院中に書いたリハビリを兼ねたエッセイになります。

まぁ、世の中色々な人がいますわ。


いまは、退院してますんで問題はありません。

 眠れない………

 私は元々深く眠る方でなく、また遅くに眠ることに身体が慣れていたので、疲れ自体は自覚がなく問題はないのだが、精神的ストレスが蓄積されている感覚があるのは否定出来ない。

 原因は同病室の隣人である。

 病室は4人部屋であり、問題の隣人は私より少し年上であり、他の2名はひとまわりは違う年配の方たちである。

 この病室、私にとっては2度目にあたる。

 最初の病室では、同室にイビキが酷くうるさい患者がいたため、看護師さんが気を利かせて部屋を変えてくれたのだ。

 いや、これはニュアンス的に正しく無い。

 先に言ったように、私は眠りが浅く、寝入りが遅い。


 それでよく食堂の方に足を運んでいた。

 その時、心配した看護師さんに「イビキがうるさくて眠れない」と、そう言ったのだ。

 確かに、それは間違いで無いにしろ、それが全てのように言うべきではなかった。

 そして、そのことが先方の耳に入り、かなりの不満を与えたようである。

 消灯時間を超えて食べていた、私の飴の音に関して、看護師に私への文句を言っていたのを覚えている。

 その文句にもひとこと言いたいところがあるのだが、職人気質の方であり揉めると大変なので、この件に関しては蒸し返す気もないので、胸の内にしまっておいた。

 

 とにかく、そう言った理由で最初の病室から移ったのである。

 さて、私が病室を変えて、まず初めにこの隣人から受けた洗礼は「うるせえ」であった。

 時間的には朝の8時、朝食を終えた頃に私は髭が伸びているなと思い、電気シェーバーで髭を剃っていた時に小さく投げられた言葉であった。

 最初はよくわからなかった、聞き間違いかと思い一度電源を切り、そして再び剃ろうとした時また声が上がった。

 この時に、その言葉は“私に対して言ったもの”と感じ、それで髭剃りを3分の1で止め、マダラアゴヒゲの状態でいたのを覚えている。

 同室に設置されている洗面所で、シェーバーを使用したときは、彼は何も言わない。

 今どきの病院では、電気シェーバーを使用するときは洗面所でするのが、普通あるいは常識なのだろうか? ならば入院時に教えて欲しいものである。


 さて、病室を移った当初、2人の先輩方のうち1人はおらず、20代の若い人が入院していた。

 その若人は先日めでたく退院し、入れ替わりでもう1人の先輩が入って来たのだが、隣人はこの若人とも一悶着あった。

 ある日の夕方の5時を廻った頃だったが、この若人が爪を切っていた。

 几帳面な性格らしく、普段の生活でも歯磨きで5分以上歯を磨いており、その爪切りも丁寧に時間をかけてやっていた。

 そこに隣人の「うるせえ」である。

 その若人、最初の言葉は耐えた。

 だが2度目のときは、ほぼキレていた。

 若人は隣人のベッドのブースに近づき「何すか? 自分に何かあるんすか?」と怒りを抑えながら隣人に言っていた。

 隣人は、その息子と言われてもおかしくない年代の若人に対して、「いや(別に)」と小さくしか言わなかった事が印象に残る。

 その若人が退院して、新しく年配の方が来られたが、言葉の障害を持っているらしく、声が大きい上に聞き取り辛い人だった。

 なので入室時の看護師さんとその方の会話を聞いてか、隣人が放った言葉は「またうるせえのが来た」である。

 胸の内に秘める、あるいは言葉を飲み込むことが出来ないのであろうか。


 私は聖人君子を気取るつもりは無い。

 私にも不満はある。

 だが、その不満を暴言や悪態に乗せて吐き出したところで、何になるのだろうか。

 周りに伝播し空気が悪くなるだけなのに、それに気づかないのだろうか。

 その後、私は隣人により悪態を受けたことを看護師さんに報告した。

 その看護師さんは彼に「何かありましたか?」など対応してくれた。

 その対応の中で彼は看護師さんに「言っちゃった」と返答したらしい。

 言葉から悪いことをしている認識はあるらしい。

 しかし、その後も私は彼から悪態を受けた。

 

 私は“悪態”というものは、一つの“呪い”に思えてならない。

 はっきり言って理解不能で不気味である。

 何度となく罵声を浴びせようかと思った。

 だが、それをしてしまえば、私も彼と同類になってしまう。

 腹正しくも、それを我慢しなければ看護師さんや病院そのものに迷惑が掛かりかねない。

 いまは、3度目の病室移動となったのだが、未だに彼の病室には入りたく無いし、見向きもしたくないほどにストレスが溜まっていた。


 しかし、気になる事がある。

 彼は一つの場所に留まり、私は退いた。

 そのことが彼を増長させるかもしれない。

 彼にとって私という存在は、面と向かって文句も言えない弱い奴と思われており、自分はそこから動くことのなかった強者であると、そう思ってはいないだろうか。

 彼という人物は次なる獲物を求め、次に入る人やいま現在入室している先輩患者、最悪看護師の方々に悪態をつくかもしれない。

 

 今後、彼についてのトラブルが起こった時の事をを考え、これを書いた。(※入院時の事であり、現在は何の問題もなく退院済み)

 まぁ、“短期間で3回も病室を変える方にも問題があるんじゃない?”と言われれば“忍耐力が欠落しているかもね”と答えておこう。

 

あと二つほど入院中に書いたものがあるんですけど、ほんとに日記みたいなものだから、気が向いたら投稿します。

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― 新着の感想 ―
[一言] 病室の移動は、まあ、いろいろあるようです。 看護師さん側から見て「動かしやすい人」が、移動になることが多いようですが。 猫も、2週間ほど入院していましたが、体全体には何の問題もなかったこと…
[良い点] 師匠! その後のお加減はいかがでしょうか。 なにやら仙道様の企画もその3が控えているようですので、お互いに体調は万全に整えておきましょう! もうすぐ師走ですので、心穏やかにご自愛くださ…
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