85. 職人街で買い物
次は職人街で魔道具とか食器とかを見に行きたい。だがその前にまずはノノさんお勧めのカフェっぽい店で昼食。ちょっとおしゃれなお店でカップルが多くていたたまれなかった…まあノノさんが一緒にいたから多少ましだったんだけどね。2人分で銀貨3枚とちょっと高めの食事…払ったのは俺だよ! まあ味は割とよかったが相変わらずパンは硬めだったな。自分で作るしかないかもしれない。まあ作り方がわからないんだが…あれだ。料理本とかあれば作れるんじゃないか? うん、本屋さんも周ろう。
最初に見つけた木材の商品を扱うお店で食器を購入。行動人数が5人になるので一人分足りないからね。予備も含めて2つずつ前かったのと似たような食器を買った。銀貨1枚と銅貨4枚。これでそれぞれ7セットになる。
次に向かうのはもちろん魔道具店。今日は買うのが目的というより魔道具の知識を手に入れたい。色んな種類を見ていつかガチャで出そうという魂胆だ。まあ俺の考えがあっていればいつか出るだろう。相変わらず箒と勝手に乾く皿が売っていた。皿だけ追加で買おうかな…何気に便利なんだよねこれ。お値段は銀貨5枚。まあそんなもんなのかもしれない。
「お…」
魔道具って言うのは便利な物を売っているんだな。なんと使い捨てで魔法が出る道具が売っていた。丸いビー玉みたいなやつで材質は不明。これに魔力を込めると一度だけその魔法が使えるという代物。この玉の色で属性が違うらしい。赤色は火魔法、青色は水魔法、緑色が風魔法、茶色が土魔法、透明が無魔法、黄色が光魔法、黒色が闇魔法、白色が聖魔法と書かれているね。前半4つが銅貨3枚。後半4つは銀貨1枚…使い捨てにしてはちょっと高い。
「リョーそれは中々いいアイテムですよ」
「そうなの?」
「はい。本来使える魔法使いの魔法ではなく、その属性を使用してイメージでどんな魔法もだせるんです。例えば4属性が使える形状はボール、ボルト、サークルの3つなんですが、自然現象で見られる雷や竜巻と言ったものを魔法として使えるそうなんです。組み合わせしだいだとか…あとは使っていると職業を得られるそうですね」
なるほどねー 魔法使いになりたい人がこれで魔法を練習したりするものなのかもしれない。悩ましい…ちょっと使い捨てにお金をさく余裕がない。まあ他も見てみよう。えーと…武器とかもあるみたいだ。固定魔法が使える杖、属性がついている剣…弓…槍…ふむふむ。魔力を注ぐと使える道具が様々…お、相互通信用のイヤリング。これノノさんと使えばちょっと離れて行動しても連絡とれるんじゃ? …ぐっ 金貨10枚! 高くて無理だった。お湯を沸かす魔道具…ポットかな? 魔除けの香…虫除けみたいなもんか? 魔力ペン…インクを付けなくてもかけるってボールペンかよ! ん…? 料理が冷めないお皿…保温出来るってことか? まあなんだ結構いろいろあるんだなーと。
魔道具店を見た後は本を探しに本屋さんへ。ぼちぼち色んな本があるみたいなんだが、結構1冊が高い。一番安い本でも銀貨5枚。高いと普通に金貨がかかるレベル。そして極めつけはあれだ…俺普通に文字読めないんだわ。常に鑑定しながら読むのはつらい。本もガチャだよりになりそうだ。