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78. 夕食3

 どうやら襲ってきた相手はこの近辺にアジトを構えている盗賊だったらしい。すべての盗賊を倒した後その死体処理をしていたら、討伐対象としてギルドに登録されている盗賊が数人いたそうだ。ちなみに死体処理は最後まで見れずにダウンした。だって身ぐるみはいで使えそうもない古びた武器などを破壊し、すべて首を切り落とすとかやってたんだよ? 無理だって! なんでも盗賊を倒した証明として頭だけ持ち帰るんだそうだ。もちろん丸ごとでもいいんだけど、荷物がかさばるからとか…で、体は街道から少しだけ奥に入ったところに埋めたらしい。

 これが終わった後再び馬車が動き出し、俺は再び調理場の中だ。夕食の支度を始めておかないといけない。今日寝るところは王都から一番近い町なんだそうだ。だけど遅い時間に到着するらしく、宿に泊まることは出来そうだが食事は間に合わないということで今から準備しているのだ。うん…今日は肉はなしで。


 夕食の下ごしらえを終わらせ町につくまでちょっと横になることにした。目を閉じると血の匂いや叫び声が聞こえてくる気がする…これからはこんなことが当たり前になるんだ。そんなことを考えていたらいつの間にか寝ていた。魔力をたくさん使ったからきっと疲れたんだな。


 町についたら馬車を預け宿をとった。部屋は5部屋とり、ジルベスターさんとヨルさんが同じ部屋で護衛にアルバトロスが、レアナさんの部屋にはメイドさんとセブンシ―、俺の部屋にはノノさんが…まあいいんだけど。後2部屋は護衛が分かれて使用した。で、ジルベスターさんの部屋で夕食を広げ食べることに。今回用意したのはきつねうどんだ。まあ…出汁は昆布だけどもね。やっぱり香りが違うから少しだけさみしいきがするね。でも麺はパスタくらいしかないみたいで珍しい食べ物だと喜ばれた。肉が入っているとなおよかったと言われたが今日は許して欲しい。ちなみにきつねうどんはレアナさんが目をキラキラさせて食べていた。うん…油揚げ甘くっておいしいよね? そして昆布だしが切れたからまた作っておかないといけない。


 食事を済ませたらすぐに部屋に戻り結界を張っておいた。もちろんヨルさんのとこはアルバトロスがプロテクトかけて置くし、レアナさんのとこはメイドさんが同じくプロテクトをかけるそうだ。護衛の部屋は自由に動けるようにかけることはしないらしい。


 おっと寝る前にちょっと朝食の下準備をしておこうか。それに軽くお風呂もはいりたい。なんでも宿で朝食は食べないそうだ。というか俺が用意したものが食べたいらしい…まあそれだけが理由じゃないかもしれないが。


「今日はいかがでしたか?」

「…疲れた」

「そうですね。魔力をたくさん使用するのは疲れますからね~ でもいい経験が出来たんじゃないでしょうか? 普通あんな安全を確保したうえで練習なんてさせてもらえないんですから」


 じつは結界を張り終えた後は矢に刺された人の治療を手伝ったんだ。やっぱり痛いから自力で抜くのは困難で、俺たちみたいに直接戦闘に参加しない人が治療にあたるらしい。矢を抜く仕事もやらされた…もたつくほど痛みが続くから一気に引き抜くのがいいと言われた。俺が世話した人ほんとごめんなさい…


「たしかに…」

「さあ明日出発が早いですから寝たほうがいいですよ」


 そういうとノノさんは自分のベッドに入ってしまった。あれ…? もしかして結界張っておくだけで見張りとかしないの? そういうもん?? まあ寝ていいというから寝ますけどね。

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