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68. 夕食

 よし出来た! 煮込みハンバーグとかきたま汁とご飯完成。どうせならパンとかのがよかったかもしれないがあいにく食パンしかない。ご飯なのは致し方ないことだ。それにやっぱり火力の調節がうまくいかなくて鍋に張り付いてしまった…まあ収納すれば綺麗にはがれるから問題ないんだけどね。炊け具合は少し柔らかめ。まあ問題ないだろう。後で残りのご飯はおにぎりにしておいて明日の朝食にしようか。


「リョータ! すごいなこの…プルプル?」

「…プリン?」


 ヨルさんが空になったプリンの容器を手に興奮している。その傍ではレアナさんもその言葉にうなずいていた。ちなみに1つ余ったプリンはノノさんにあげた。そしたら張り切って肉をミンチにしてくれたんだけどね。


「おいしいならよかったけどそろそろ夕食並べるけど早い?」

「いや問題ないだろう。むしろ日が落ちる前に食べなと外では厳しいからな」

「じゃあ並べますね」


 そうか外だもんね。明かりをつける道具もあるけど勿体ないよね。


 テーブルの上に煮込みハンバーグとかきたま汁そしてご飯を並べ、ヨルさんとジルベスターさんには赤ワインをレアナさんには俺と同じく水を用意する。


「これはワインか?」

「そうですね、俺の世界の赤ワインです。種類が多いらしいんですが詳しくないんでわからないけど、多分それは安物じゃないですかね…?」

「そうだなワインの味は飲んでみないと味がバラバラだからわからないよな」


 はて…同じところで作っても味が違うってことだろうか? まあどうでもいいかお酒飲まないだろうし。


「とにかく温かいうちにどうぞ」

「ああいただこう」


 3人が同時にスープに口を付けたと思ったら一瞬だけ目を見開いてすごい勢いで食べ始めた。大した味付けをしてないものだったんだけど気にいたんだろうか? そのままハンバーグにフォークが伸びさらに手を動かす速度が上がる。俺はあっけにとられて食べることを忘れていたくらいだ。食べ終わった3人の視線が怖くて急いで食べることになったんだよっ


「いやあ…リョータ昼の時も思ったけど料理うまいな! 専属料理人になって欲しいくらいだ」

「はあ…いやだけど…」

「そうか気がかわったらいつでも言ってくれ」


 せっかくこの世界の肉を使って料理してみたのに味が全然わからなかった。またの機会に楽しむことにしよう。まずは食器を片付けて…と。もちろん食器洗いはノノさんにお願いしておく。先にコップだけ受け取り、インスタントコーヒーを淹れお湯を注いだ。ちょっと久しぶりのコーヒーだ。インスタントとはいえやっぱり開けたてはいい香りがする。


「これは?」

「コーヒーです」

「聞いたことがない飲み物だな…飲み物だよな?」

「食後に飲むとすっきりしますよ」

「どれどれ…ん、ちょっと苦いが後味がすっきりとしているのか、なるほどなかなかいいんじゃないかこれ」

「ほう…なるほど食後によさそうな感じじゃないか」

「…っ」

「あ、レアナさんにはちょっと苦かったかな…お砂糖入れようか」


 砂糖のカードを取り出し破って出てきた砂糖の袋を開けレアナさんのコップに砂糖を入れてあげる。その動作を目をキラキラさせて眺めるレアナさんとあきれた顔をしたヨルさんとジルベスターさんが…


「白い砂糖まだ持ってたのか…」

「あっ これは売りませんよ! なくなったら料理の幅が狭まりますし」

「「それは困る!」」


 そこハモらない…

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