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64. 昼食

 さて、俺は昼ご飯の準備をしないとな…


「リョータ様お手伝いしますっ」

「丁度よかったノノさん、調理場どこに設置すればいいかな?」

「ではこちらの荷馬車の中でどうでしょう?」


 実は今回の旅にノノさんがついてきた。どうやら今回の旅の同行にどうしてもついてきたかったらしく、頼み込んできたらしい。


「あーその前に…ヨルさーん」

「こっちだリョータ」


 声のしたほうにいくと馬車の近くでヨルさん達は椅子に座っていた。


「ちょっと昼食の準備してきますね」

「ん? 出すだけじゃないのか??」

「まあそれでもいいんですけど…同じものがだせないし、毎回出せるわけでもないのでちょっと調理しようかと」

「おいおい、下手に料理すると獣がやってくるぞ? ちゃんとその辺の対策はしてあるんだろうな…」

「調理場を用意したから大丈夫だと思うよ?」

「まじか…ってかリョータ料理出来るんだな」


 驚くのはそこなんだ…まあ難しいものは作れんが。


「えーと椅子に座って食べるんですか?」

「あー流石にテーブルまで持ってくると荷物になるからな~」

「丁度よかった俺いい物もってます」


 インベントリの袋小から1枚のカードを取り出すと俺はそれを破った。その瞬間俺の目の前に一般的な4人掛け用のテーブルが出てきた。


「ノノさんそっちもって」

「はーい」


 ノノさんに反対側を持ってもらって座っている3人の間にテーブルを設置する。


「…驚いたな。君はそんなものまで用意出来るのか」

「たまたま手に入ったんですよ。ちょうどよさそうでよかったです」


 あーでもレアナさんだけちょっとテーブルが高いかな…じゃあこれも出すか。


「レアナさんちょっと立ってもらっていいかな」

「?」

「ほい、これでどうかな?」

「あっ 私がやります!」


 レアナさんの椅子にクッションを置き座らせようと手を伸ばしたらノノさんに止められてしまった。このくらいの女の子なら重くないし俺でも持ち上げれるのに…まあいいや。


 そんなことより早速調理場に行って用意しないとね。


 昼は簡単に済ませておこうか。サラダボールにごま油と醤油を混ぜたなんちゃってドレッシングかけて、バターロール5個…出すのは4個で、平皿大に棒棒鶏を取り分けて、ああここにサラダ乗せちゃうか。パンは平皿小にのせればいいよね。そうだ鍋に水を入れてお湯を沸かそう。ちょっと組み合わせが変かもだけど、コーンスープを深皿小に入れてお湯で溶こう。後でお茶を飲むようにもう一つ鍋でお湯を沸かそうか。ちょっと少ないかな? じゃあ鶏のから揚げを1切ずつ平皿大にのせておこう。


「ほへ~…話には聞いてましたけど、何してるんだか全くわからないですね」


 俺の指示に従いお湯を沸かしたりコーンスープを混ぜたりしてたノノさんが不思議そうに眺めていた。まあどう見ても普通に調理したわけじゃないからね。夜はちゃんと調理するよ…

 用意したものを全部インベントリにしまいテーブルに並べたら少しだけ驚かれてしまった。木のコップに水を入れて並べたら完成だ。食べたことない味とふかふかのロールパンにみんな驚いていたな。まああるものを出しただけなんだけどね…食後に目の前でティーバッグの緑茶でお茶を作ったらますます驚いていたよ。そうだよねお茶って普通こうやっていれないもんね。ちなみに残っていたサラダとロールパン1個と唐揚げ1個はノノさんが食べた。


「ふふふっ これですよ…私はこれを期待していたのですっ」


 どうやら残り物を楽しみしていたらしい。まあそうだよね他の護衛の人たちとかは保存食食べてるもんね。

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