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56. 販売禁止?

 うーん荷物が増えたな。ちょっと整理しようか。インベントリにはすぐ使わない大事な物をしまって…マジックバック小にすぐ使うもの…ポーションとか飲み水か? それ以外は全部マジックバック中に入れてしまおう。あ、でも薬草っぽいやつは使ってしまいたいしひとまずインベントリでいいや。ついでにカード類もわかりやすくある程度種類を分けておくか…


ピローン ピローン ピローン


「はい?」

「湯あみの準備が出来ました」

「……」


 ノノさん今までどこ行ってたんだ? まあいいか。


 湯あみを済ませ夕食のために食堂へ。中に入ると気のせいかみんなの視線が俺に集まった。なんかしたか俺?? そのまま食事が始まり少しするとジルベスターさんが口を開いた。


「高級な砂糖を市場で売っていたそうだね」

「…ん?」


 ああ俺が昼間売っていた砂糖のことか。あれって高級なの? すごい普通の砂糖だと思ってた。まあたしかにこの世界でみた砂糖は少し黄色味が強かったけど…


「あまり高いものを市場で売られると問題ごとが起きると対処に困るのだが…」

「ちょっとよくわからないんですけど値段まずかったですか?」

「まずいね…質のわりに安すぎなんだ。それが普通に市場にあるとなったら…何が起こると思うかね?」


 あーなるほど。下手したらやっかいな貴族がしゃしゃり出てきたりするわけなんですね。それはいやだな~


「どうやらわかってくれたみたいだね」


 俺の顔を見てジルベスターさんが頷いた。そんなにわかりやすい顔してたかな? はて…とりあえず砂糖はもう売りにだすのはやめておこう。


「あらじゃあもしかして先日いただいた焼き菓子にも使われていたのかしら?」


 先日…? あーたしかクッキーをジルベスターさんに渡したんだっけ。


「多分使われていたと思います」

「どおりで…とても素晴らしい焼き菓子だと思いましたのよ」


 おいしかったってことかな。それならよかった…ん? ヨルさんの妹のえーとレアナさんだっけ? 目をキラキラさせてこっちを見てるんだが…


「えーと…必ずとは約束できませんがまた何か用意しますね」

「ぜひお願いするわ」

「なるほどね~ 調味料の質から違ったんだね。では私が以前いただいた食べ物にも入っていたのかね?」

「ジルベスターさんが食べたものには入っていなかったと思います。あ、でも今日ヨルさんが食べたやつには使っていたかな?」

「今日…? ほう今日」


 あ…今度は視線がヨルさんに集中してる…いや~…食べ物はコワイネ! おいしいものが好きなのは人類共通ということだねっ 王都に向かう前に何か渡しておいた方がよさそうだね。ただそれまでに何か渡せるものが出るといいんだがこればっかりは運に頼るしかない。

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