表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/355

47. ネコルーと競争

 獣魔契約をしたネコルーを連れて俺は冒険者ギルドへと向かった。まあ他のギルド知らないだけなんだけどね。それに今からどうせ仕事もらうつもりだし。

 ギルドで仕事を貰いちゃんと獣魔登録もして、俺は再び西平原へとやってきた。もちろん今日も昨日の続きの草取りだ。今この仕事が一番熱いっ …まあポイントが稼げる俺は、だけどね! そして昨日ついて来てくれた職員さんが今日も来ている。ちょっとげんなりとした顔をしているのは気のせいだろうか?


「では始めますね~」

「お手柔らかにお願いします…」


 いやなんでっ!? 草なくなったら助かるんじゃないの? おかしいな…まあいいか。


 早速走り出した俺に職員さんがどんな顔をしていたか知らないが、なんか裏のほうで騒いでいた気がする。それを無視して走っていると俺の横をネコルーが並走していた。


「ル~♪」

「お、折角だから競争だな?」

「ルッ」

「じゃあこのまままっすぐ森林の手前まで…スタート!」

「ル~~~~~~」

「はええええええええっ」


 競争を始めた途端ネコルーはすごい勢いで走っていった。早すぎだろう? 頑張ればもう少し間つめれそうだけど、それだと草が回収できない…本末転倒ってやつだ。ぐぬ~


「まってくださいよ~」


 なんか後ろから聞こえた気がするがこのままではあっさりと負けてしまう! …じゃなかった。大人しくこのままのペースで草を取ろう。



ガチャポイント:13555→15040


フワフワ草×22

ワサワサ草×6

クルクル草×1

 


 あーポイントがうまい。そしてまた草が増えた! やっぱ自分でポーション作れた方がいいのかな…


「ネコルー早いな~」

「ルッル~」


 森林の所につくとネコルーが得意げな顔をして待っていた。頭をなでてやると気持ちよさそうに喉を鳴らす。やっぱデカくて羽が生えてるけど猫と変わらない気がするね。


「よし、じゃあ今度はあっち…まっすぐ町の壁のところまでだ! いいか~? ごーっ」

「ルルルル~~~ッ」

「あはっ やっぱはええええよ!」


 俺は再びネコルーと草取りをしながら走り出した。



ガチャポイント:15040→16030


フワフワ草×28

ワサワサ草×7

クルクル草×3



 ふぃ~ 流石にこの距離の往復は疲れるね。ちょっと休憩にしよう。壁にもたれて俺はネコルーと休憩をすることにした。コップに水を注ぎ水分補給だ。ネコルーの分は皿にいれてやる。喉が渇いていたのかすごい勢いで飲んでるな。またあとで水を補充しておこう。


 さて、あともう一往復走りますかね。おっとやっと職員さんが戻って来たよ。別に走らなくていいと思うんだけど律儀に走ってきたみたいだ。ついでに水を渡してやるか。


「あああ…ありがとございます~~」

「じゃあもう1往復行ってくるね?」

「私は休んでおります…」

「…ネコルー もっかい走るよ」

「ルー!」


 やる気十分だな。でも今回は合図なしで俺は走り出した。


「まっすぐ森林まで!」

「ルッ?」


 少し遅れてネコルーが後ろから走ってくるが俺はすでに結構離れていた。だけどネコルーは早すぎて気がついたら俺の前を走っていてまた負けていたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ