39. ポーションの作り方
町についてヨルさんとは西門のとこで別れた。そして俺はというと、雑草以外の草でインベントリが埋まってしまってどうしようかと考えながら歩いていた。多分ポーションの材料だと思うんだよねこれ。調薬と言うスキルは持っているけど、作り方がわからない。だから作れない。
「売るか?」
そのほうが早いが、作れるなら自分で使ったほうが安くポーションが手に入るよな…
「あれ、そー言えば誰か作ってなかったかな?」
「何をですか?」
「ルー!」
考え事をしながら中央広場を歩いていたら数日ぶりにルーがいた。いや、いままでもいたかもだけど俺がバタバタしてて会っていなかったんだ。前あんな事があったけど思ったより元気そうでよかった…
「あーそうだよっ なあルーの姉のえーと…」
「ジエル」
「そう、ジエルってポーション作ってたよな?」
「作ってるというかそれがジエルの仕事なんだよ~ それがどうかしたの?」
おおっ これはきたんじゃない? ポーション作れちゃうんじゃない?
「俺に作り方を教えてくれ!」
「ちょうど帰るところだし聞いてみようか?」
「たのむっ」
というわけでルーの家の前までついてきたんだが…
「…材料全部まぜて、煮て、スキル使用、こして、詰める以上。これでわからないなら作れないんじゃない?」
「雑!」
「用が済んだら帰ってください。では」
…扉閉められたわ。あれか、妹に近づく害虫が気に入らないってやつか? まあ、前回は俺に気がついて無かったかもだしな。でも雑だけど教えてくれたから実はいいやつなのかもしれないな。煮るか…火を使える手がないぞ。
「おーい。開けてくれ~」
どんどんと扉を叩いて再び声をかける。
「叩きすぎでうるさいんですが?」
「すまん、教えてもらったお礼しておこうかと」
「別にいりませんけど…」
「ほらこれとか」
「…!」
お、目の色が変わったな?
「他にもあるけど、なんかいれもんある?」
「ちょっと待って」
おーおー急いで。よほど嬉しいとみたね。
「これでいいかしら?」
「なんとか入るかな」
「…こんなに? いいの?」
「ああ、邪魔になってるから貰ってくれると助かるんだ」
「返せと言われても、もうダメだからね?」
ほほほ…口の端がピクピクして笑いを我慢しているなこれは。手っ取り早く空きが出来てポーションの作り方もしれてよかったんじゃないかなー うっし、風呂屋にいこ。
うん、つかれなくてもお湯を被れるだけでやっぱり気分が違うよなー あ、今日は来るの遅すぎたな。もう外は真っ暗だ。仕方ない。テレポートで帰るか。
はい、ギルド前。早い早い。
「邪魔だぞー」
後ろからぶつかってきた人と中へ入る俺。なんで毎回ぶつかるんだろうな…まあいいか。
部屋へ戻って夜ご飯。うーむ…
card 納豆(3パック)×2
card サラダボール(レタス、きゅうり、トマト)
card ドーナツ(チョコ)
card 鶏の唐揚げ5個(塩)
card バナナ(4本)
card カレーの入った寸胴
card 焼き鳥ねぎま3本(塩)
card 苺パフェ
card べっこう飴(10個)
card ステーキプレート
card 板チョコレート(ミルク)
card 麻婆豆腐の入った皿
card チーズ(カマンベール)
card 食パン一斤
夜はあと寝るだけだし軽めにしておくか? わりとどれも微妙だけど…ドーナツでいいか。あ、うまい。甘いものもろくに食べてなかったもんな~ 疲れてると甘いのがうまいと言うしやっぱ外は慣れないと疲れるな。