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35. 西門の外へ

 お…今日は俺のほうが来るのが早かったみたいだな。まだヨルさんの姿はない。暇つぶしに西門を見上げた。うん…東門とほぼ同じ作りをしていると思う。まあ実際はそんなにじっくりと見たことがないので知らん。あれだ門のデザインが全部違うと違和感があるからきっと同じだと思っただけ。そんなことを考えてたらヨルさんがきた。


「待たせたか?」

「少し前にきたばかりで…ああ、今日もその2人いるんだ」


 ヨルさんのすぐ後ろに昨日紹介された2人がいた。アルバトロスとセブンシ―の2名。俺と目を合わすとアルバトロスは無関心、セブンシ―は俺を睨みつけてくる。仲良くなれる気がしない…


「当たり前じゃないのっ クソガキの上に脳みそもないわけ?」

「セブンシー、貴女も無駄なことで怒るのはやめたらいいのではないでしょうか」

「うっさい! しねっ」

「はい、2人とも今から町に戻るまで私語厳禁な」

「「………」」


 ほんとヨルさんすげえな…俺にはこんなあくの強いやつらとつるむことは無理だ。


「あ、山だ」


 騒がしくも歩いていたらいつのまにか門を通り抜け、西門の外へと出ていたみたいだ。門をくぐった先に山が見えている。


「西側は見ての通り山で囲まれているんだよ。まあいくつか山が並んでいてそう見えているだけなんだけどもね」

「へぇ~…」


 異世界だと言うことであまり疑問に思わずスキルや魔法を受け入れてたけど、こうやって外の世界を眺めるとさらにそう感じるな。


「あの山のとこに飛んでるのは?」

「ん? あれはワイバーンだな。やけに数が多い気がするが気にすることはないだろう」


 …いや気にするだろう。ワイバーンって空飛ぶでかい恐竜みたいなやつだろう?


「産卵の時期なのかもしれんな。それよりまずはどこから探そうか」

「ああ、そうだね…」


 ワイバーンの産卵って何っ すごい当たり前のようにいうなよ。


「平地は開けておりますから、あちらの山の麓の森林を探すのがよいのではありませんか?」

「確かにアルバの言う通りかもしれんな。あれだけワイバーンが山にいるなら山を登ることもないだろうし」

「そうかもね…」


 すっっっごいワイバーンが気になって仕方ないが、目的はネコ探しだったわ…危うく忘れるとこだった。


「じゃあ私が先頭ね。…あんたはシンガリよ」

「ん?」


 それだけ言うとセブンシーは歩き出した。その後ろをアルバトロス、ヨルさんと進んでいく。ああ、隊列ってやつか。こんな開けた平原で魔物なんていなさそうなのにな。

 まあそんなこんなで山の麓へ向かうことになったわけで…道中にはそこらに草が生えている。え? もちろん回収だろう?



ガチャポイント:6788→7085



 雑草はポイントに変えたんだが、なんか雑草じゃないものが混ざってた。



フワフワ草 12本

ワサワサ草 7本



 なんだこれ? フワフワのほうはタンポポの綿毛みたいだし、ワサワサは葉っぱが沢山ついた見た目だ。まあ後で調べよ。あまりよそ見をしてるとちゃんと周りを見ろと怒られそうだからね。ワスレテナイヨ? ちゃんとネコ探すよ?

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