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330. これからのブンナーとか

ルー視点②を19話の後に、

ジエル視点②を39話の後に追加しました。

 御神木様の話が始まりそれが終わった後ルシアさんが質問をして大体15分くらいで会話が終了した。簡単に言うと現在の状況の説明と御神木様としての希望を聞かされ、それに関わらないもしくは協力的であるのなら御神木様としてはそれ以外はどうでもいいという話だ。そんな内容に対してルシアさんの方はこの地を収める領主となったからには御神木様との共存を求めるという回答。まあお互いの目的の邪魔にならないので問題ないということになったわけだ。


 そして今は御神木から少し離れた場所で今後のことについて話をするということでなぜか俺も参加させられている。


「最初の問題は俺が住む家と町民たちへの認識、それとここの町民であるということを御神木様に教えなければならないということかな」


 御神木様にここの町民であると認められないと自由に町の出入りが出来ないのだ。そして町民として認められた人の許可がないと外から人は入ってこれない。そのせいで今は町民たちも出ることが出来ないし、外にいる人たちも中に入ることが出来ないでいるわけだ。


「町民みんなが直接御神木様に会うだけですから、今すぐこさせればいいだけなんじゃないんですか?」

「…一軒ずつ家を回るのか? 後は張り紙とか…時間がかかりすぎるな」


 ふむ…もしかして町民に一度に伝える方法がないんだろうか? 俺はおもむろにインベントリから魔力譲渡のためにガチャをまわしまくりためにたまったスキルカードを取り出すと、その中から1枚引き抜いた。


「ルシアさんこれってどうですか?」


 護衛の人も含めて一緒に考え込んでいたルシアさんに俺はカードを手渡した。


「拡声…あーそういえばそんなスキルがあるとは聞いていたが、残念ながら同行者の中に使えるものはいないな」


 拡声というスキルは使用するときに体力を消耗し、効果範囲を指定してそれによって喋るごとに魔力が減るスキルだ。範囲が広いほど長くしゃべることが出来ない。


「ですから、これ使っていいですよ?」

「…ん?」

「りょーちゃん、ルシア様にそれ教えたことあるの?」


 そういえば今まで一度もルシアさんに見せたことなかったかもしれないな…最近はもう誰に教えて、教えていないのかわからなくなってきている。


「あーえっと…ルシアさんは俺を脅かそうとしたりはしますけど、だますことはしません…よね?」


 一度盛大にジルベスターさんに騙されているのでこの確認は必要だろうと訪ねてみた。するとルシアさんは真面目な顔になりこちらにしっかりと視線を合わせてくる。


「なるほど…これはそれほどやばい物なんだな。いいだろうリョータが不利になるようなことはしないと約束しよう。正式な書類は必要か?」

「いえ、それはいらないですよ。ただ、俺だけじゃなく俺の周り全部でお願いします」

「欲張りな奴め。まあいいが」

「それにはルシアさんもはいっているんですよ。というか色々面倒ごとになりそうなのでそれでお願いします」


 俺が被害を受けこの地を去ると巫女であるはずの響子もついてきてしまいそうなんだよね。そうすると御神木様が困ってしまうし、町民にも迷惑がかかる。それと協力的だったエルフや一部の獣人達にばれたらそれも面倒だ。


「…直接俺の言葉を届けられる方がいいよな。よし、俺が使うか?」


 ルシアさんが周りに視線を向けるとレアナさんは知っているので黙ってみている。他の護衛やメイドのノリンさんが少し不安そうな顔をしていた。センスを広げレアナさんはノリンさんに耳打ちをする。


「ルシア様。レアナ様がすでに使用したことがあるそうです」

「初めて聞いたぞ…よしっ」


 ルシアさんは勢いよくスキルカードを破りスキルを獲得した。

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