表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
333/355

317. 確認終了

響子視点①を16話の後に

響子視点②を30話の後に追加しました。

 次は複製で御神木様の記憶から直接御神木の形状を読み取らせてもらう。複製は形のないものまで読み取ることが出来るスキルだったことに驚いた。するとその場に御神木の姿が現れる。俺はその根元に御神木を植えるというわけだね。御神木様の記憶から植えるべき場所も同時に教えてもらえるということだ。ありがたい。


『こちらノノです。あらかた見まわりましたが夜と言うこともあり、あまり人がいない状況です。そちらに戻りつつもう一度見ていきます』

『ありがとう気を付けて戻って来てくれ』


 どうやらノノさんも戻ってくるみたいだ。後はシズクか…一番遠い南東側を見に行ってくれているからもうちょっとかかりそうだな。


 で、御神木を植えたら次は成長促進を使用して複製で見えている大きさまで成長させる。この作業は結構魔力を使いそうな気がするね。今実際に根を張って立っているエルフの里にある御神木がかなりの大きさだった。それと同じ大きさにするわけなので魔力がたくさんいるのは間違いないだろう。だけど俺の魔力量は今かなりおかしいことになっているので足りないということはないだろう。足りなくてもポーションを飲めばいいだけだ。初級ポーションでも全体の魔力の1/4回復出来るんだから問題ない。まあランクの高い物の方が飲む回数が減らせるという利点があるけど。


 そして最後にやる俺の仕事は勘違いしていたせいで手に入れるのが時間がかかってしまったスキル、魔力譲渡。このスキルで自分の魔力を御神木に与え御神木に魔力を満たす。この作業は俺だけじゃなく響子とジエルも参加してくれることになっている。巫女は初めからこれと同じ用途の祈るというものを持っていて御神木に魔力を渡すことが出来る、御神木のためだけの魔力譲渡スキルなんだそうだ。御神木に必要な魔力を3人で与え御神木を完璧な物へと変える。すると御神木様がその御神木を通して自身の力を使うことが出来るようになり、巫女予定だった響子と正式な巫女契約が出来るらしい。


 最終目的である御神木様と巫女の契約を済ませると、周囲2kほどが争うことのできない聖域となり御神木様も巫女も、もちろんその範囲にいる人々もすべて守られる状態に。そして、別の世界と繋がっていた扉が閉じ、異世界からの強制召喚がされなくなる。


『シズクだ。特に何も気になることはないからそっちへ戻るぞ』

『わかった。じゃあシズクは南へ頼む』

『ああ』


 見回りをしていた最後のシズクから連絡が届いた。彼女が配置についたらいよいよ作業開始になる。


「かなり外は暗くなってきたね~」

「ん、通りで、お腹がすく」


 本当にこの2人は呑気だな。だがまあお腹がすくのはわからないでもない。一応食事を済ませてからきたものの、最終確認として町の状態を見てもらっている間に結構な時間が経っている。


「これが終わったら食べたいもの出してやるから頑張れ」

「食べたい、もの? …まだ見ていない、おやつ、がいいな」

「そうだね~ 店に置けなかった物とかあるんじゃない? 例えば温かいものと冷たい物」

「冷たい物ならあったかな~」

「じゃあそれ」

「よろしくねりょーちゃん」


 もうじき作業が開始するというのに…まあこのほうが俺たちらしいよな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ