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316. 周辺の状況確認と作業の再確認

『こちらノノです。現在異常はありません』

『シズクだ。俺としては静かすぎて逆におかしい気がする』

『こっちは見張りは一人だな、武』

『ルーです。町の中は思ったより野営のテントが多いです。警戒したほうがいいですね』


 たくさんガチャを引いたときに出たスキルに隠密というものがあった。魔法やスキル、それと人に触れるまで姿を隠すことが出来るスキルだ。今それをみんなに使ってもらいブンナーの町の中の様子を見てもらっている。


 今日は御神木を植えようと決めた日。日が落ちてから決行していいかの最終確認をしているところ。そして俺が今いるのは御神木を植える場所で土がごっそりとなくなり大きな穴が開いている中になる。この穴の周りに見張りが数人いるが、穴の中には人がいない。暗くなればなるほど土を元に戻すチャンスがやってくる。


「ふかふかのベッドはまだなのか? 早く地に足をつけたいのじゃ」

「御神木様後少しですよ~ りょーちゃんがちゃんと成功させてくれるからもうちょっとまってね」

「ベッドより、おやつが、いい」


 緊張感がないな! まあここに残っているメンバーが悪いんだろうけども。響子もジエルも町の中を一人で歩かせるわけにはいかない。何をするかわからないし、見つかった時に逃げきれないからね。


 よし、この待ち時間に一度作業の流れを確認しておこうか。


 まず、今町の中を見にいってくれている4人がこの穴を周辺に戻ってくるのを待って、俺が土を元の場所に戻す。この作業は暗い中なので多分気づかれることはないだろう。土で穴を塞いだら、その土を入れた場所をぐるっと囲む。このときその4人もちゃんと結界の中に入れるのを忘れてはいけない。


 最低限の安全を確保したところで予備として全員プロテクトを使用し、もし見つかっていなければすぐに隠密を使用。ちなみにプロテクトは以前アルバトロスが使用しているのを見たことがある魔法だ。ガチャから出たものなのでみんなに覚えてもらっている。結界の方がよかったんだけど、俺が覚えた時以来出ていない。なので複製で増やすことが出来なかった。


 そして次に土壌改革を始める。これは土の状態を整えるスキルで、使用した土地の土をふかふかにし、植物が育ちやすい環境にするもの。スキルを使用すると土が激しく動き回るので流石にこの音で周りに気づかれてしまう。さらにその後に流星の使用。ブンナー周辺の星々が一斉に地に落ちる光景は住人も驚くことになるだろう。そんな事情が起きればジルベスターさんもこちらに向かってくるかもしれない。


『ルーです。そろそろそちらへ戻ります』

『わかった。気を付けて』


 近い場所を見に行っていたルーが戻ってくるみたいだ。


『リョータ戻るぞ。えーと俺は東側だったな』

『ああそこは見張りがいないけど警戒はしてくれ』


 続けてたけも戻ってくる。たけも割かし近い場所だったので戻るのも早そうだ。ちなみにルーは北側に行くことになっている。


 えーとどこまで確認したかな。そうだ流星を使用するところだった。わかってて見る分には流星群みたいなんだろうけどね。まあ俺は流星群なんて見たことないが。

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