表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
329/355

313. お試し

 そういえば魔石って今まで手に入れてもそのまま放置してたものだな…結構前に使い道を聞いた気がするんだけど流石に忘れてしまった。


「これは空の魔石です。本来なら魔力が込められていて魔道具などに使用されるのですが、今魔力が0の状態ですので、私がこれに魔力を込めて自分の魔力を減らします」

「ああ…つまり」

「はい、私にリョータさんの魔力を渡してみてください」


 なるほどな。魔力を渡したい対象の魔力を減らしておいてステータスカードか何かでお互い確認すればいいのか。


「ではまず私の魔力量をお見せしますね」


 ルーのステータスカードには305と魔力量が表示されていた。魔法がメインのタイプじゃないとしても初期の俺の魔力よりはある。確か俺は最初100だったかな? まあステータスの上がり方がバグッていたのであっという間に上がってしまったが…


 魔力を両手で包むルーを眺める。今魔力を込めているのだろうか。ほんのりと手元が光っている気がする。


「…はぁ、込めましたっ …ステータスを見てください」


 そう言われてルーのステータスの覗き込むと現在の魔力量は5…ってぎりぎり過ぎるだろう!


「ルーやりすぎだろう? 体調大丈夫か?」

「ちょっとふらつくような気がしますね…でも、座っていますから倒れることはありません」


 いや、そういう問題じゃないだろう。ちょっと呼吸も荒いし、結構つらいんじゃないか?


「えーと…どうやって魔力を渡せばいいんだ?」

「スキルを…使用すればいいかと…対象を確実にするなら手で触れれば…」

「ちょっ ルー!?」


 言葉を言い切る前にルーがテーブルに伏せてしまった。やはり魔力が減りすぎるのは危険な行為なんじゃないかっ


「ああもうっ」


 俺は伏せているルーの手に触れスキルを使用した。


「お…?」


 触れている手が温かくなりほんのりと光を帯びている。それと同時に自分の体から何かが減る感覚がやってきた。ステータスを見ると俺の魔力が5324800から5324200へと変化している。ちょっと魔力量が多すぎてわかりにくいが600減ったみたいだね。気がついたら光は無くなっていたことを考えると渡す相手の魔力が必要量に達すると自動で止まるようだ。


「大丈夫かルー?」


 ステータスを確認していたらルーが目を開けて手を見つめていた。


「はい…」

「ちゃんと回復出来たかステータスを見て欲しいんだが…」

「わ、わかりました」


 見せてもらったステータスの魔力量は305と元の状態に戻っていた。どうやらちゃんとこのスキルは発動しているみたいだな。気になったことといえばしきりにルーが自分の手をなでていたことくらいか…もしかしてスキルを使うと触れた場所が思ったよりも熱くなるのかもしれない。それに違和感を覚えて気にしていたのかな。まあ火傷をしている様子はないみたいだし問題ないレベルだと思う。


 よし…これで必要なものは全部そろったな。後はこれらを…えーと? そういえば必要なスキルとかは教えてもらったけどそのほかの手順は何も聞いていない。以前聞いた話から想像すると…今は土が無いのでそれを戻してから土壌改革をして複製で姿を読み取り…植える? 魔力譲渡は多分最後に使うんだよな。あーその前に成長促進で木を成長させないといけないのか? あれ…となると流星はいつ使うんだ。一度ちゃんと手順を聞いたほうがよさそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ