表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
271/355

256. ノノさんと再会

 スキル検証の後昼食を済ませ俺たちは更に北へと進むことにした。最初の村についたのは日が暮れる少し前。まあ村についたからと言ってこの村で過ごすわけじゃなく、外で箱庭を開き一晩過ごしたのち話を聞くつもりだ。


 どうやら俺がいない間にヨルさんがケーキ屋に来たみたいで、迷った挙句きっちりと3品買って帰ったらしい。何か悩んでいる様子だったとエルナから聞いた。まあ何かあるあるなら連絡してくるだろうし、頭の片隅にでも置いておけばいいだろう。その日は夕食などを済ませた後早めに寝ることにした。


 さて、情報収集だが…今回はシズクに休んでもらうことにして俺、響子、ルーの3人で話を聞いて回ることにした。それほど広い村じゃないのでささっと終わらせ次の行動を決めたいところだね。


 村に入ると俺たちは一緒に行動をすることにして歩いて回ることに。まああれだよ…それほど広い村じゃないどころかかなり小さな村だったんだ。これはちょっと情報は期待できない。店もないし、通りがかる人に話を聞いてみたり直接民家の扉を叩かないと話を聞けないレベル。


「りょーちゃんもう先へ進んだ方がよくない?」

「そうだな…じゃああの前を歩いている人に聞いたら次の村へいこうか。すみませ~ん」

「はい?」


 俺は前を歩いていた女の人に声をかけた。その人が返事をしながらこっちを向くと驚いた顔をした。あれ…どこかで見たことがあるような?


「リョータさん。ノノさんですよ」

「ノノさん…? あっ なんでこんなとこにノノさんがっ」


 ノノさんはフィレーネから王都へ向かうまでの旅の間俺の身の回りの世話をしてくれた、ジルベスターさんのとこのメイドさんだ。途中からただのメイドじゃなく俺の護衛までしてくれることになったことには驚いたっけね。さらにたけ達と一緒に王都の北にあるダンジョンにもいった。その後から会ってないから…どうだろう1か月くらいぶりなんじゃないだろうか?


「…あの、それは私の言葉だと思うんですが。なぜこちらにリョータ様が?」

「えーと、色々あったんだけど…ここで話すのもなんだからちょっとノノさん来てくれる?」

「どちらに向かうのですか?」


 俺たちは村の外へと向かいそれにノノさんがついてくる。そういえばノノさんに箱庭を見せるのは初めてだったかな? 村の外で箱庭を使用し、ルーと響子が中へ入っていった。


「変わったスキルですね…これはどんな効果が? 中に人が入っていきましたよね」

「危険なスキルじゃないからノノさんも一緒にここに入って欲しいんだが」


 ノノさんは開かれた箱庭をじっと見つめたのち左手を扉の中へ入れ、自分のもとに再び左手を引き寄せ眺めている。多分安全性を確認しているんだと思うんだけど、このままだと埒が明かない。


「ほら」


 俺が半分中に入りノノさんに手を差し出した。その手を恐る恐るノノさんが掴み一緒に中へと入った。


「…これがスキル? まるで別の場所へ来たみたいですけど…」

「まあそんな感じだね。切り離された別の世界って言ったところかな?」


 ノノさんの手を引き先に戻った2人がいると思うケーキ屋へと俺たちは向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ