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21. 猫がいた

 ヨルさんとの待ち合わせの時間までどうしようか。あまり遠くに行くと戻ってくるのに時間がかかって遅れてしまうかもしれない。なら広場を見て周るしかないな。


 歩きながら見て周るが特に変わったものは売ってない。たまに用途不明なものもあるけど、説明を聞くとがっかりする。どう考えてもいらないと思うものばかりなのだ。


 …ん? 昨日見た動物がいる。もちろん飼い主も一緒だ。どうやら店を見て歩いているみたいだな…おっ 1つの露店の前で足を止めたぞ。もしかしなくても鑑定のチャンスなんじゃ!


(魔物鑑定)


 俺がスキルを使ったら動物が落ち着かなくなった。もしかして相手に気づかれるタイプのスキルだったのかも。まあいるかわからないが相手が言葉を話せる魔物とかじゃなければ大丈夫だろう。動物はバサバサと羽を広げ…ん? 羽!? もちろんこれも驚いたんだが鑑定結果にも驚かされた。



【種族:ネコ 生態:昼型、夜は寝ている 魔物ランク:C 状態:従属、興奮】



 …ネコだ。そうだ、なんで俺は同じ猫だと思ったんだろう。時計は時刻みって名前だったじゃないか。あれ…? 確か探してるネコって白い毛並みだったよね。


「あああ~~…もしかして昨日飛んでた?」

「リョータどうした?」

「ヨルさん…いや、なんでもないですよ?」


 いつのまにかヨルさんが来ていた。ちょっとショックを受けていただけですよ? 言わないけど。


「まあいいか。そうだ昼は済ませたか? まだなら今から行く場所でついでに食べれるが」


 そうか2の時って丁度昼なんだ。言われると腹が減ってくるから不思議だな。でも、もしかして店で食べるってことだろう? うーむ…


「不味い店だったらいきたくないんだが…」

「んーまあある程度美味い店だよ、たしか。ただその服じゃだめかな」


 ドレスコードがある店なのかよ。今来ているのは確かに古着であまり綺麗とは言えないが…


「ほら、下水道掃除に着てたやつは?」

「あれでいいのか?」


 その時に着ていたのは学生服だ。異世界でも学生服は万能なのかね~?


「じゃあ着替えてくるから、えーとここに来ればいいか?」

「ついていくから気にするな」


 ヨルさんを連れて一度ギルドへと戻る。建物の外で待っていてもらい、俺は部屋へ入った。そういえばヨルさんの服もきっちりしていたよな…初めから言ってくれればよかったのに。そんなことを考えながら着替えをすました。


 合流すると歩き出したので後について歩く。ドレスコードがある店か…高いのかな? まあその時は食べるのやめよう。


 無言で歩き広場を抜け北東へ入る。やっぱり北側なんだな…まだ探索はしてないがこうなってくると南側が気になってくるね。近いうち見て周ろう。


「着いたぞ」


 案内された店に着いた。洋風で綺麗な建物が目の前に建っている。あまりいい予感はしない。

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