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240. 開店準備3

 船が出発し俺は早速箱庭へ移動してまずはみんなで昼食を食べた。まあみんなと言ってもシズクと響子は中央の島をうろついているのでネコルーとアスとエルナとミイになるが。最初のころ怯えていた2人も少しはネコルーとアスにも慣れてきたらしく、手渡しでご飯をあげたりしていてちょっとほほえましかった。昼食後は複製の続きをやるので、エルナとミイは外で遊んでくるように言った。


「こんなもんかな~」



板チョコレート(ビター)×10

メロンキャンディー×10

コーンスナック菓子(チョコがけ)×10

クッキー5枚×10

チョコバナナ×10

イチゴのショートケーキ×10

レアチーズケーキ(ホール)×10

コーヒーゼリー×10

わたあめ×10

マシュマロ×10

ガトーショコラ×10

最中3個×10

抹茶フィナンシェ×10

ビスケット×10

栗羊羹×10

ショートケーキ(ホール)×10

唐辛子せんべい×10



 今ある種類をとりあえず全部10個づつ。たぶん偏って減るだろうから減ったものだけ補充していく感じでいいんじゃないかな。遊びに行ったエルナが戻ったらマジックバックにしまってもらおう。残りがパッと見てわかるようにそれぞれ輪ゴムで止めてっと。


「ただいまー りょーちゃんこっちだったのね」

「ああお帰り。どうだった?」

「ん~ちょっと物足りなかったかな~ お店が思ったよりなかったし」


 一応商業がさかんな町だけど期待するほどはなかったってことか。まあ島という狭い範囲だから仕方がないだろう。


「だけどね~ 見て見てっ ほら~」


 にこにことしながら響子が取り出したのは小さめなサイズのワンピースが数枚。


「ちょっと響子が着るには小さくないか?」

「私のじゃないよ~ ほらあの子たちの」


 そこへ丁度エルナとミイが帰ってきた。


「服ないみたいだから買ってきたんだ~ これにちょっと手を加えてもうちょっとかわいくするね~ 手縫いだから少し時間掛かっちゃうけど…」

「手縫い…あっ そういえばミシンあるんだが使うか?」

「ミシン! 嘘ほんとにっ? りょーちゃん天才!! じゃあーね~私が持ってるミシン糸を増やしてね。これで服も自由に作れるよぉ~」


 そういえば響子は持ち歩いている裁縫道具にミシン糸入れてたけ。細い糸のが針に通しやすいから~ とか何とかで。響子から渡されたミシン糸を複製でいくつか増やして返してやるとエルナとミイの腕をつかみ2階へと3人で行ってしまった。気のせいじゃなければ2人が助けてくれと言わんばかりの視線を俺に向けていたが、本当にだめじゃない限り響子には逆らえないから許せ。


「あー…エルナにカードの説明とかしたかったんだけどな~」

「後でいいんじゃね?」

「あれ、シズクもお帰り」

「いやさっきから俺もいたよ! キョーコが騒がしいからリョータが気づかなかっただけだろう?」


 そうなのか…全然気がつかなかった。


「でどうだったよシズクは」

「そうだな疲れたけど、こうやって誰かと買い物だけして歩くとかなかったからちょっと新鮮だった」

「そりゃなによりで」


 まあそうだよな。ほとんどの人が毎日生きていくために忙しくてのんびりすることなんて出来ないからね。楽しめたのならいいことだ。


「まだ時間あるな船がつくまで」

「ん、そうだな」

「じゃあカードの説明と味見を兼ねてもうちょっとしたらおやつにするから、シズクも一緒にどうだ?」

「お、そりゃいいね」


 シズクと家からカップや食器類をケーキ屋に運んでお茶の準備をした。2階からはただひたすら響子の声だけが聞こえている。どんな目に合っているんだろうか…まあ服を作るみたいだしリアルマネキンってところかな。

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