216. 出発
それからほどなくして夕食をみんなで一緒に食べ就寝。ベッドの寝心地がとてもよかった。ちなみに散髪で手に入れたポイントが思ったよりも多く手に入りほくほくだった。
ガチャポイント:20535→224671
いやー…髪の毛すごいわ。そういえば髪の毛って平均何本生えている者なんだろうか? この数字からして10万は超えているよな。こんな数字を見てしまうと草取りも馬鹿らしくなってくるレベルだ。また髪の毛が伸びてきたら切ればいいんだしな。これでガチャを回しまくりだ! まあその前に今日はテレポートを連続使用してフィレーネに帰る予定だ。ルーとジエルに挨拶しておかないとな。あーあとルリアーナさん。
「では御神木様のことよろしくお願いします」
朝食を食べた後出発することを告げるとルリアーナさんからそういわれた。もちろんそれはわかっているが、情報が入ってくるまでは動きようがない。なので現在やろうと思っていることから行動する。まずはフィレーネでヨルさんから話を聞きたい。
「御神木様、見つかったら、呼んで?」
「ジエルをか?」
「魔力、手伝うから」
あーそうか御神木様は最終的に魔力をあげないと復活できないんだった。俺の魔力だけで足りるのならいいのだがそれでもだめなら何度も渡さないとだめだろう。それに協力してくれる人がいるのならそれはとてもありがといことで。
「そっかジエルもこれから魔力を御神木様にあげるんだったっけ。なら慣れているのか」
「そう、だから呼んで」
「わかったその時は頼むな」
おっと珍しくいい笑顔だ。どうやらジエルは頼りにされるのが嬉しいみたいだ。そう言うことならジエルに出来ることはもっといろいろ頼んでみることにしよう。まあ今の所魔力をあげることと、絵がうまいことくらいしかわからないが。
「リョータ行こうぜ」
「ああ」
俺とシズクはエルフたちに見送られ森の外へと出た。そういえばこいつはこのままついてくる気なんだろうか? 気になったのでちょっと聞いてみるか。
「シズクはこの後どうするんだ?」
「は? 何言ってんだ俺も手伝うにきまってるだろうが」
え、いつ決まったんだ…そもそも俺はそんな話は聞いていない。
「エルフからはジエルが魔力で協力するんだろうが。こっちはそんなこと出来ねぇからさ、せめて御神木様を探している間に出来ることを何か手伝おうと思ってよ」
「手伝う…」
なにを? 御神木様の場所は妖精が探しているし、復活させるために必要な魔法やスキルは俺とジエルだし、どう手伝うつもりなんだ。まあ一人よりはましなのか?
「まあいいけど」
「で、まずはこの間のスキルでバビューーーンと移動するんだろう?」
「もちろんそのつもりだがシズクは箱庭に入ってろよ」
「なんでだよ!」
「一緒に移動する人数で消費する魔力が増えるからだよ…」
「く…っ あの景色がわかるやつおもしれぇのにな~」
いや遊んでいるわけじゃないんだが。
「まあしかたねぇ。あ、そうだ肉ダンジョンの場所覚えてるか? もしよかったら様子見に行きてぇからちょっとだけ寄ってくれないか?」
「ああわかった」
肉ダンジョン…そんな名前だったか? 魔吸ダンジョンだったきがするんだが、まあ多分途中にちょっと寄ったダンジョンだと教えられた場所のことだろう。俺は箱庭を開くとシズクに中に入ってもらい、フランモネを経由し魔吸ダンジョンへと飛んだ。