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ヨル視点①

 今日は変なやつにあった。俺の仕事の一つ下水道の掃除の見張り。正確にはちょっと違うんだが、そのゴミ拾いというが掃除にやってきたやつがいる。名前はリョータ、俺より年下なのは間違いないがちょっと仕事をやるには幼すぎるんじゃないだろうか? ちゃんとやれるのか心配だがギルドがよこしてきたんだ、様子を見るしかない。


 昼前は普通にゴミ拾いをしていた。特に変わったそぶりもなくまじめにやっている模様。他のやつらも見習ってほしいと思ったくらいだな。


 そして昼なんだが…どうやらこいつはおかしなスキルを持っているみたいだ。というか気軽に教えてくるなよ…俺ちゃんと気軽に言うもんじゃないって最初に言ったよな? それなのに行ってくるってことはこんな短時間で俺のことを信用したのか、信用できるかどうかを見極めるスキルを持っているのか、ただのバカなのか。ただのバカだったらどうしようかと思うがちょっとこれは聞きにくい問題だ。まあ俺は必要以上に人に話すつもりはないがな。


 まあラーメン? はうまかった。ぜひまた食べたい。作り方を知っているのなら教えてもらいたいね。そのためにはちゃんと信頼を得て仲良くならないと。


 そして昼食後はなぜかゴミ拾いじゃなくて掃除を始めたリョータ…いや~ こんな広い下水道の掃除をするやつ初めて見た。しかもこれもスキルでか…一体いくつスキルをもっているんだろう。


 掃除は順調に進みこの区画の掃除が終わる。天井とか下水の中とか手が届かないところは無理だがそれ以外がかなり綺麗になっている。というかこの壁最初はこんな色をしていたんだな~?


 時間的にもきりがいいし終わることになった。ぜひ残りもやりに来てもらいたいものだな。そう思った俺は、


「また続きやりにこいよー」


 と手を振ってリョータを見送った。


 …さて、このままリョータを放置するとやばそうだよな。俺は視線をくいっとリョータが向かった方へ向けるとそんな俺の横を風が通り抜けていくのを感じた。とりあえずちょっとリョータの行動を見てもらっておくつもりだ。それと後で声をかけるのにどこにいるのかわからないと困るからな。


 よし、俺も今日は仕事は終わりだ。家に帰って報告をしないといけない。後リョータの扱いについて話し合っておくべきだからね。今の所強さは感じないがなにやら危険な匂いがするんだ。こういった感はよくあたる。次に顔をあわせたときに敵になっていないことを祈ろう。


 俺はくるりと体を北へと向けると歩き出した。

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