表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/355

121. 後方支援2

 自分の分をよそいまずは食べてしまおう。うん…ほんのり出汁が効いてちょっとだけましになった。流石に作る量が多いからそれに対して出汁が少ないがそれは仕方がない。今持っているのはそれしかないからね。


「あの~ もし他にも持ってたらこっちの寸胴にも何かもらえないかな?」

「………」


 まあそりゃそうか。好き好んで塩スープを食べてるわけがない。ただ贅沢を言わないだけで本当はおいしいものは誰だって食べたい。


「後でギルドに請求すればいいかな?」

「余程高いものでなければ出してくれるかと」


 んじゃやりますかね。高い物…砂糖と胡椒あたりかな? ひとまずこれ以外で持ち物から考えて見るか。まず一つ目は同じく昆布を使って出汁を出しつつそのまま食べれるように細かく刻んで入れてもらおう。次は煮干し、頭を取り除いたものを布でくるみ紐でぶら下げそのまま鍋の中で煮られてもらう。あまり色々とやりすぎて材料増やすと高くなってしまうかもなのでちょっとの味の追加だけだ。


 残り4つか…同じものにすると多分使い切っちゃうんだよな…そうすると後で困る。それじゃあ…インスタントの味噌汁の残り10食を入れたもの、ちょっと薄味だけど十分だろう。今度からは味噌汁が欲しかったら自分で作らないとない。鶏がらスープの素の残り…どっかで骨とかもらえば自分で鶏がら取れないかな…詳しい作り方知らないけどな。でもこれだと鳥がらだけじゃなくて豚骨もいけるんじゃ? ちょっと夢が広がるね! ん-あと2つ…醤油…勿体ないかな? これは後でガチャを引いておいた方がいいだろう。んじゃ残り一つはもう一回煮干しでいいか。これなら王都で買えるし。まあちょっと日を開けてからいって来よう。


 作業の手順を伝え終えたので再び野菜を刻む作業へ。結構な量だけどこれを寸胴7つに分けると思ったより一つの量が少ない。後は参加人数で足りるかが問題だね。


 野菜を切り終えたのでいったん休憩。どうやら討伐部隊も俺たちが野菜を切っている間に森の中へと入っていったようだ。さっきからちらほらとケガ人が運ばれてくる。


 味付けの指示は出したし、今度は治療に当たってる人達の所へ行ってみようか。北東の方へ進むと行くとベッドが5つ配置されていた。それと別の棚が一つ。ここにはシーツが何枚か重ねて積まれていた。


「何か手伝うことはありますか?」

「今のところケガ人も数いないし、大怪我とかもいないから大丈夫だよ」


 ざっと見たところケガ人が3人ほどにたいしてここで動いている人は5人。炊き出しの所も4人しかいなかった。後方支援というのは参加人数が少ない物なのかもしれないな。


 追い出されてしまったのでちょっと離れたところにいる防衛部隊の方を眺めてみた。どうだろう50人ほどいるんじゃないかな…森の方を向き一定間隔で立っている。魔物がやってきたら倒すのだろう。あ…ゴブリンが倒された。


 手が空いてしまったな…まあ忙しくなるのはこれからなんだろうけども。そうだ、テントの中も見て来よう。


 俺が結界を張ったテントに入る。攻撃さえしなければ出入りは自由だ。中は…解体作業をしている人が8人、それと回復剤などの物資を保管している場所に3人か。それにしてもちょっとだけ疑問がある。解体していらなくなった魔物はどうやって処理してるのか…燃やしてしまえば早いだろうけど、魔法が使える人はきっと防衛部隊にいってるだろうしね。となるとどこかに埋めるのかな? 捨てるのならそれをポイントにしたいなーとかちょっと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ