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119. こんな時でも草取りが仕事

 色んな人が投げかけた質問をまとめるとこうだった。


 ポーションを買ってくる人を2名用意し、マジックバッグを持たされ店に走ってもらう。代金は冒険者ギルド持ちで後払いになるそうだ。使用した分だけ払うためマジックバックに入るだけ受け取ってくること。


 簡易ベッドは冒険者ギルドに保管されている物をマジックバックに詰め運んでもらう。予備のシーツも忘れないようにとのこと。


 炊き出し用の野菜と肉はギルドの酒場から調達。調味料も忘れずに受け取ること。寸胴や包丁などの調理器具もあるだけ借り受け、器も忘れないようにとのこと。


 この説明を聞いた後次々に仕事を引き受け忙しそうにみんな走り回り始めた。


「よし、残りのものは先に向かって草取りを始めるっ 最悪なぎ倒しておくだけでもいい。ただ火を使う場所だけはしっかりと処理してもらいたい」

「あの、草取りについて質問いいですか?」

「質問? 草取りにか??」

「はい、俺最近西平原で草取りの仕事してて得意なんですが先に向かって進めていいですか?」

「あーそういえば草がなくなっている場所があったな…あれあんたがやってたのか。よし先行していいぞ! あれだけ綺麗になくなって早く済むならそれに越したことはない」


 お、草取りの先行許可が下りた! こんな時だけどどうせならその草も無駄にしたくはない。その中には薬草だって混ざっている。それを回収しておけば現地で薬を作ることだってできるしね。


「では向かいます。あっ 街道のどっち側をやればいいですか?」

「南だ」


 南…左ってことか。そうと決まれば早い。まず俺の仕事は草取りだ。


 ギルドを飛び出し西門から外へと走った。門の中、門の外とちらほらと人が集まり始めているのを横目で見ながら。たまに視線があった人が驚いて俺を指刺し何かを言っていたが、ちょっと急いでいるので相手にしない。それにしても俺の足はずいぶんと速くなったもんだ。森の手前まで徒歩で1時間くらいかかるところを走って15分くらいでついてしまった…ふぅ。ちょっと呼吸を整えてから草取りを始めよう。


 えーと南側の草取りだよな…ということは森のこっち側のどこかで魔力だまりってものが発生したわけか。まあ今だにそれがなんで出来たのかとか、それが何なのかとか知らないんだけど。そんなことはとりあえず後回しだな。


「ベッドと炊き出しとここで活動する人が動くためのスペースか…」


 どのくらいの範囲草取ればいいかな? まあもっと広い方がいいって言われたらその時やればいいし、とりあえず適当にやっていきますか。そうだな…ひとまず俺が知っている一般家庭の敷地3軒分くらいの広さを目指してみるか。で、終わり次第少しずつ周りを広げていこう。


「おっと 念のために結界…と」


 途中で魔物とかきて邪魔されると進まないからね。俺が頑張って処理する必要はないし、後から来た人がきっと処理してくれるだろう。



ガチャポイント:33349→37309


フワフワ草×72

ワサワサ草×28

クルクル草×14



 よし、予定のスペースは終わりっと。えーと…あ、ちょっと人が見えてきたかも。どこの担当の人かはわからんけどね。まあ人が来ても来なくてももう少し広くしようかな。


「おーい大丈夫か~?」

「処理してくれると助かりますー」


 実はさっきから数匹俺にくっついていたやつらがいた。草を取るのに邪魔だったらありゃしない。


「助かりましたっ」

「ああ…それはいいが何してんだ?」

「後方支援の支援場所の草取りをしてました」


 どうやらこの人は後方支援の人じゃないらしい。


「怪我をしたり食事がいる方はここまで下がってくださいね?」

「……あぁ」


 なんか変な物を見るような目をしてた…そんなに草取りしてたらおかしいのか? 俺がやらなくても後方支援の人たちが同じように草取りすることになってたんだけどな。



ガチャポイント:37309→38794


フワフワ草×31

ワサワサ草×17

クルクル草×8


 うーん…広さはこのくらいでいいだろうか。

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