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114. 安定の草取り

 朝じゃん…ベッドでゴロゴロと過ごしてたら朝になっていた。もちろんちゃんと夕食は食べた。宿のやつ。お金を払っているから朝も食べたんだけど、やっぱりパンは硬いしスープは薄い。肉とかの味付けもいまいち。まあ仕方ないか。朝食を貰ったらこの宿は出よう。食事なしで安いところを探したほうがいいな。部屋も別に綺麗じゃなくてもいいや。壁にテント設置すればいい。というか初めからそうそればよかったっ



電気毛布



 はい今日は光の日、無料ガチャの結果は電化製品…ゴミが貯まっていくな。いやいやいや。最悪ポイントに変えてしまえばいいだろう。この間ルーの分で引いたやつが結構いいポイントになったし。ありだね。ポイントに困ったら変換してしまうかね。


 おいしくない朝食をすませ、冒険者ギルドへ。ちょっとここに来るのは久しぶりだなーと入り口の前で建物を見上げる。


「おっとあぶねーぞっ」


 うん、やっぱり発生するんだねこのイベント(?)。気のせいじゃなければいつも同じ人のような気がするよ。まあいい。さっさと仕事をうけてきますかね。


 仕事を受けて一度ヨルさんの家によってネコルーを連れてきた。その辺の預り所とかだとまた連れてかれちゃうかもしれないからお願いしてある。ちゃんと毎日連れに行って宿に戻る時に預けていく。部屋も貸してくれるようなことを言っていたけど、流石に気軽には借りられない…だからネコルーだけお願いしたんだ。


 西門についてギルド員の人と合流。そう俺が受けたのは西平原の草取りだ。広すぎて全然進んでいなくて稼ぎ放題だからだ。


「うわー…これはひどい」


 門の外に出ると俺が処理した場所にもすでに草が生え始めていた。まだぜんぜん背丈はないが…このペースで生えるとなると普通に草取りをしたらいつまでたっても終わらない。


「よし…ネコルー久々に競争するぞっ」

「ルッ」

「今回はここからあっちの森のとこまで行って折り返してこっち側のところまでだ」

「ル~」

「んじゃ~…ゴー!」


 俺とネコルーは同時に走り出した。ギルド員さんはもうついてくる気はないのかその場で待っているようだ。あの何度も走って付き合ってくれたあの人だからね。もう無理するのはやめたみたいだ。


「おおっ やったほぼ同着じゃない?」

「す、すごいですねネコと同じ速さとか…」


 草の回収の仕方に前は驚かれたが今回は足の速さにあきれられてしまった。まあレベルが上がったりして早くなったんだよね。今の数値でネコルーと同じくらいってことはそのうち追い越してしまうな。まあ進んで魔物を狩りに行ったりはしないが。こうやって稼ぐ手段があるんだから必要ないし。


 で、合計4往復終わったところで2の時を過ぎていた。今日はここまでかな。



ガチャポイント:27909→33849


フワフワ草×122

ワサワサ草×83

クルクル草×29



 うん、結構稼げた。これなら毎日ガチャを引いても大丈夫なくらいだ。まあここの草がある間はって条件が付くが…なくなることあるのかな? 一通り終わったころに最初のことが生えてそうだよね。


「はい、終了印です」

「ありがとうございますー」

「そういえば久しぶりにこの仕事を受けたのですね」

「あーちょっと王都にいってたんですよ」


 へー俺のこと覚えてたんだね。いや…忘れないかこんな草取り。


「では勇者様にあわれました?」


 おっとあったどころか友人ですなんて…まあ言わないが。


「お披露目で馬車に乗っているのを見ましたね~」

「うらやましいです。ほらこういった仕事してますから中々長期間の休みは取れないですから」


 なるほどねー そりゃそうか。というかこの人は勇者に好意的なんだね。


「それでどうでした? 今回の勇者様は強そうでしたか??」

「どうでしょう…年は俺と同じくらい見えましたけど」


 まあ同じなんだが。


「それはそうでしょうね。その年齢で呼び出すことになっていますから」

「…え?」

「もしかして知りませんでした?」

「あーっと 田舎暮らしでしたのでちょっとくわしくは…」

「なんでも初めてこの地に勇者様が現れた時にそのように魔法を作られたとか」

「魔法を作った…?」

「はい、初代勇者様が来てくださったおかげでこの世界は魔法やスキルが発展しましたからね」

「勉強に…なります…」


 最後の方は上の空だった。召喚魔法を作ったのも魔法やスキルを発展させたのも初代勇者?? 初めからこの世界に魔法やスキルはもしかしてなかったのか? だとすると魔法やスキルの名称に納得できてしまう。ゲームみたいだと思っていた。作ったのが俺たちと同じようなところからやってきた人物ならこんな名称でもおかしくはないから。

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