98. ポイント還元
解体が終了した。と言ってもただ順番にインベントリに入れるだけの簡単なお仕事だ。これからは最初からそうすればこの時間もいらなくなる。
ネズミの髭×900
ネズミの牙×600
魔石小×45
結構な数だな…ちなみにスライムの核から取り出した魔石も込みだ。インベントリにしまうだけだから核からの取り出しもあっさり。まあ数も多いのでこれらはまだ何も入っていないマジックバックにしまうか。
「うーん…私荷物持ちやめて狩りに参加したほうがいい気がします」
「後で解体すればいいからルーも拾ってよ」
「じゃあ拾いながら石でも投げてます」
さて、解体が終わってそれによって出たいらないもの…
ネズミ×150
スライムの核×8
ガチャポイント:28379→31459(3080)
ポイントが美味しいだろう…まあちゃんとみんなに使わせてあげるんだけどね。端数が面倒だからざっくりと1人500ポイント分。で、これを説明しないといけないわけなんだよね。
「んじゃ解体も終わったし説明するよ」
俺はカードの束から1枚取り出しそれを見せる。絵柄は板チョコレート(ミルク)。
「俺のメインスキルなんだけど、ランダムでカード状態にアイテムが出せるものでこれを破ると…このように現物になるんだよね」
「「チョコレート!?」」
包装を破り適当にチョコを割りみんなに渡して食べてもらう。本物だということがわかるからね。
「あま…チョコああまり好きじゃないがこれは驚いたな」
「武あんた…」
「あー嫌いなら響子にくれればよかったのにっ」
「黒くて甘いです…」
「リョー なぜもっと早くこれを私にくれなかったのですかっ」
ちょっとノノさんが何言ってるかわからないけど話を進めよう。
「まああれだ。ガチャ…それが俺の持っているスキルだよ」
「…ははっ らしいっていうか」
「相変わらずなのね」
「もう病気なんだよ~」
なんていうかひどい言われようだ。
「それでそのガチャを引くポイントにさっきの捨てるはずだったものを変換したってわけ」
「そりゃいいな」
「ねえそのポイントってなんでもポイントに変わるのかしら」
「響子もそれしりたーい」
「ざっくりといえばそうだと思うよ。ただ俺の持ち物って決まりがあるくらいかな」
そう人のものは勝手にポイントにできないんだよねー まあ当然か。
「つまり還元っていうのは…そのポイント分ガチャを使ってくれるってことであっているか?」
「ああ今回は1人500ポイント分な」
「数字で言われてもわからないよぉ」
「あーそうか。えーと、食料品ガチャ11連が500。日用品ガチャもだな…後は道具ガチャ単発が500」
他にも単発なら引けるが面倒だからこれだけでいいだろう。
「問題はガチャは俺にしか引けないってことだな。だから誰から順番に引こうかってくらい?」
俺がそういうとみんなお互いの顔を見始めた。まあ多分誰からいく? ってことなんだろうか…まあ誰から引いたってたいして変わらないと思うんだがな。で、5人で話し合った結果、ノノさん、響子、たけ、雪乃、ルーという順番になったようだ。
「ノノさんからか。何を引く?」
「少し迷いましたけどここは手堅く食料品でお願いします」
「ほいよっ ところで何と迷ったの?」
「道具ですね~ 便利なものがあるかもしれませんし」
ノノさんや食料品で正解だと思うよ。家電が出ると目も当てられないことになるから…