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第一章 参.

「つまりギフトとはね、ブッダ様から与えられた生まれながらの特別な才能なんですよ」


 白い服を着て頭髪の所々からにょきっと綺麗な花が茎を伸ばして咲いている、男か女かよく分からない天人とかいう綺麗な人が目の前で喋ってるのを、オレは耳を澄まして熱心に聞いていた。


「皆様が暮らしてきたシャバ世界の教主であるブッダ・シャーカ様は、人が魔法だの超能力だのを持つことは魂の修行の妨げになるというお考えなので、今生ではチートは禁止されていました。

  だから与えられたギフトも地味なものが多かったと思います。歌が上手だとか、早く走れるだとか、ね?」


 オレは走るの好きだったな。人より走るのは速かったと思う。走るギフトを持ってたのかも知れない。あと大食いも得意だった。


「でも一つの生を終えて次に転生する時は、必ず今とは別の世界に生まれることになってますから、今度転生する先は、魔法好きなブッダ様が教主である世界になるかもしれません。その場合は転生ギフトは魔法チックな派手なものになりますよ。

 取得したギフトは何度転生しても持ち越し可能ですから、過去の転生で取得していたにも関わらず、残念ながら今生では発現してなかったマジカルチートギフトも、来世が魔法オッケーな世界でしたら使用可能になるかもしれません。

 SF好きなブッダ様の世界なら、サイキックパワーだとか巨大ロボ召喚だとかあるらしいです」


 なんかよくわからないけど、オレすげーワクワクしてきた。この世界以外にも幾つもの世界があってマホーとかエスエフとかいうものがあるらしい。


「ワクワクされてますね? でも輪廻転生は魂の修行だということをお忘れなきよう。

 六道には天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道があり、生前の行いにより来世での種族が決まります。善根を充分に積まれた方は魂の位階が上がってワタシのような天人となるやも知れず、反対に好き放題に悪事を働いた方は位階が下がって地獄道の魔族とかになってしまいます」


 なんか話が難しくなってきたな。オレ、話に着いていけるのかな?


「ブッダ様の慈悲は限りなく、十万億土の彼方まで、三千大千世界の隅々まで降り注ぎますが、己の魂の位階を上げて、悟りを得て輪廻の鎖から魂を解き放てるのは、ただ己の行いのみなのです。

 ブッダ様はただ気づきを与えるために、迷える衆生の頭上へと蜘蛛の糸を垂らすのみ!」


 蜘蛛の糸って細すぎて、誰も気づきもしないんじゃないの?



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