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古伝承
コロナ自粛中にいろいろ読んでいたら自分でも書きたくなってきて「なろう」始めました。初投稿です。よろしくお願いします。
昔、肥後の国の海中に毎夜のごとく怪しく光る物があった。土地の役人が不思議に思い検分しに行ったところ、怪異が現れて、こう述べた。
「私は海中に住むアマビヱと申す者です。こののち恐ろしい疫病が広まることがあったなら、私の写し絵を人々に見せてあげてください」
そう言い残して海中に消えて行った。
鱗のある魚体に女のような長い髪と鳥のような尖った口をして三本の尾で波間に立つ姿絵は、疫病から人々を守ると広く信じられたという。
これもひとつのアマビエチャレンジ?
病魔退散、平癒祈願。
世界が安寧でありますように!