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七話

昨日は純粋に忘れてて、一昨日は寝落ちした。許してくれとは、言わんから、コメントとポイントとブックマークよろしく。暇だったら、レビューも頼んます。






「あ痛たた。」

「我慢してください。」

今澄玲の家で手当をしてもらっている。

「あ痛たたたた。」

「すいませんでした。私のせいで怪我させてしまって。」

「何を言ってんだよ。悪いのは、あのステレオタイプヤンキーだろ?それに俺が怪我したのは、澄玲に笑顔でいて欲しいからだぞ。そんな顔されたら、俺がした事の意味無くなるだろ?」

「でも......」

「いやまぁ、俺も悪いからな。ホントのイケメンなら、怪我なんてしないで、すっと助けられるんだろうな。さすが学園三大残念イケメンってとこだな。」

全く自分で自分が嫌になる。

「そんな事ありません。いっくんはホントのイケメンですよ。全然残念なんかじゃありません。あそこで助けに来てくれたのは、いっくんだけでした。」

「じゃあ、今度からはちゃんと準備体操せんといかんな。」

「はい?」

「いや、急に身体動かして、怪我したから、澄玲が泣きそうになってんなら、今度からはちゃんと準備体操せんといかんなって思ってな。」

「......ふふっ。そうですね。今度からは、ちゃんと準備体操してくださいね。」

そうだよ。それでいいんだ。そうやって、澄玲が笑って居られるなら、俺は怪我した事に悔いはない。

「じゃあもう1軒は明日な。プリント作っとくから。あいつらに連絡しといてくれよ。」

「分かりました。」

「じゃあそろそろ帰るか。」

「歩けますか?大丈夫ですか?」

「うん。多分大丈夫。」

「嘘。いっくんは無理してる時、いつも左手の親指を握り込むんですよ。気づいてませんでしたか?」

なにっバレただと!てか俺そんな癖あったのかよ。さすが幼馴染だな。

「げっ!バレたか?」

「バレバレですよ。無理しないでください。それで悪化したらどうするんですか。」

「いや澄玲に心配させたくなかったから。」

「なら、......家に泊まっていってはどうですか?幼馴染ですから、問題ありませんし。」

いやいや、問題ありまくりでしょう。






「あんのクソ親父ぃ。」

事情を説明し、迎えに来てもらおうとすると、せっかくだから泊まってこいとかほざきやがった。

「はぁ、仕方ない。おばさんかおじさんに連絡した?」

「はい、別に泊まっても構わないけど、1回スピーカーにしてくれって言われて、」

「なんだ?」

澄玲がスマホを操作しスピーカーモードにする。

「あーあー、聞こえてる?」

「聞こえてます。」

「じゃあ本題から言うわよ。高校生らしく、節度を守ってヤリ」

プープープー

後の内容を察した2人は同時に通話終了ボタンを押した。当然こんな小さいボタンに二人分の指が向かえば触れ合うのは必須だ。

が、あんな事を言われた後に、そんな風に手が触れ合うなんて、誰が予想出来たであろう。

「っじゃあ、悪いけど、泊まらせて貰うな。」

「っえぇ。大丈夫です。困った事があれば教えてください。」

「っああ悪いな。」

「先にお風呂入っちゃって下さい。」

「わかった。」






「なんでだよー。泊まりとか聞いてねーよ。」

風呂に浸かりながら、愚痴をこぼす。

「そもそも澄玲の信頼度高すぎ。幼馴染だからって事だろうけど。」

さすがにここまで信頼されているのは、ビックリだな。あーあー恥ずかし。

「ん?外雨降ってんのか?」






「布団は客間に敷いときますね。」

「ありがとな。」

「いえ。ちゃんと治して、明日買い物に行くんでしょう?」

そうだったなー、帰り道で泣きそうになっていた澄玲を慰める為にそんなことを言った気がする。

「じゃあそろそろ寝るわ。おやすみ。」

「おやすみなさい。」

ゴロゴロドッカーーン

あっこれあかんやt「ぎゃーーーーー。」

家中に澄玲の叫び声が響いた。

「はーい、大丈夫だぞー。」

子供の頃から澄玲は雷がと言うよりは、不意に鳴る大きな音が苦手なのだ。

「いっくん、いっくん、いっくん、」

震えながら、俺の名前を読んでくる澄玲。

澄玲には悪いけど、可愛いな。

「いっくんと一緒にいます。」

「ちょっと待て俺今から寝るんだけど?」

「嫌です。部屋まで送って、寝るまで待っててください。」

「俺怪我人なんだけど?知ってます?」

「あっ、じゃあ私もここで寝ます。」

「俺男なんだけど?知ってます?」

「いっくんは、幼馴染だから問題ないです。」

来ましたー。幼馴染だから問題ない。この言葉がどれほど多くの男を苦しめてると思ってるんだ。

男としてこんな美少女と一緒に寝ればそりゃ、アレがアレでして、欲望が理性の制御から、吹き飛んでいくんじゃないかと、戦々恐々としてるんだよ。

「じゃあ、分かった。澄玲の部屋まで送っていくから。おいコラそこ。布団に入ろうとすんな。」

「だって。怖いんですもん。」

そりゃ、仕方ないか。あんな事がありゃな。






それは二人が小学三年生の時の事だった。

当時まだ幼い子供達にとって、自分達と違うというのは、排斥する理由としては、充分過ぎた。

澄玲は母方の先祖に外国人がいたらしく、

瞳は群青の輝きを持っていた。

それまでは、前髪が長く瞳を隠していたが、ある時一樹に褒められた為、前髪を少し短くしたのだ。

それにより、澄玲は群青の瞳を晒すことになり、小学生からは、イジメの格好の的となっていた。小学三年生のイジメなんて単純なもんで、だがしかしさすがに叩いてしまえば、跡になって残るのでは?と思った子供達は、元から大きな音が苦手だった、彼女に対し、わざわざ大きな音を浴びせ続け、その結果澄玲にとって大きな音というのは、トラウマになったのだ。






澄玲が怖がっているんだから、俺が何とかしないとな。

「澄玲、大丈夫、大丈夫。俺がついてるからな。一旦澄玲の部屋まで行こうか。」

「はい、分かりました。」


明日はちゃんと投稿する。(はず)

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