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五話

更新しやした。






「ついに土曜日が来てしまったか!」

「朝っぱらから何言ってんですか?」

今日は土曜日でついに奴らとの勉強会が開かれるのだ。ぶっちゃけめんどくさい。だが、1度引き受けた以上きちんと教えるつもりではある。

昨夜両親に勉強会をする旨を伝えると、

「なら、二人で買い物にでも行ってくるわね。」

と言い、朝ごはんを澄玲に任せて行ったのだ。

「悪いな。朝っぱらから呼びつけて。」

「大丈夫です。特にする事もありませんし、今度はいっくんが小説のオススメしてくれますか?」

「ん、分かった。じゃあちょっと探してくる。」

2階にある自分の部屋に澄玲の好きそうな小説をいくつか置いてあるので、それを取りに行く。

「そういえば、澄玲はまだあれ買ってないよな。」

先日澄玲の家を訪れた時に、澄玲に最近購入した小説を聞いていたので、まだ買っていないものを纏めて持っていく。

「ここに置いとくぞ。」

「ありがとうございます。」

あっ、そういえば、あいつらに早く終わること伝えてなかったな。

「澄玲。」

「いっくん、そっちも今思い出しましたか?」

「グループチャットで伝えといて、俺は自習用のプリント作っとく。」

「分かりました。今からで間に合いますか?」

「確か10時だったよな。って事は、あと40分ないぐらいか、それで2時間に相当する内容で、まあギリ間に合うかな。」

そう言いながら、パソコンの電源をつけて、プリントの作成を開始する。

「連絡しました。何か手伝う事ありますか?」

ブラックコーヒーを持った澄玲が近寄ってくる。

「んー、特にはないかな。ありがとな。」

「いえ、あっ。コーヒー入れましたよ。ブラックでいいんですよね?」

「サンキュー。」

幼馴染は言葉にする必要もない。やはり、幼馴染は最高だ。

などと妙な事を考えながら、パソコンに内容を落とし込む。

「別に見てないで、読んでていいんだぞ。」

「いやでも、私だけ読んでる訳にもいきませんし。」

「澄玲もこん前同じ事してたよな。」

「うっ、いやっ、あれはー......はぁ、分かりました。任せます。」

とか、話しながらパソコンに書き込みを続ける。






「ふぅー、書き終わったー。」

印刷を開始して、一息ついていると、

「お疲れ様です。」

と澄玲がコーヒーを持ってきてくれた。

「サンキュー。にしてもかなり疲れた。今何時?」

「まだ、25分しかたってないです。少し寝てていいですよ。」

「じゃあ、あいつら来たら起こして。」

「分かりました。」

ちょっと澄玲さんや?なんで俺の頭を膝に乗せてるのです?

「膝枕ですよ。ちょっとやってみたくなって、いいからこのまま寝てて下さい。」

こんなんでちゃんと寝れるか不安だったが、パソコン作業で疲れていたのか、すぐに眠れた。






「 ...くん、...っくん、いっくん!」

「んぁー、ふぁー、なんだぁー?」

「もう、皆さん来てます。」

「は?」

「もう皆さん来てます。」

いやそれはわかってる。なんでこいつら、ここにいんだよ!

「いや、膝に乗ってたので、動けないでいると、沙耶香がそこの窓空いてることに気づいて、そこから、玄関を開けて貰ったんですよ。」

「ああ、......そう。」

くっそ恥ずい。見られたなら仕方ないが、起こして欲しかった。だが、澄玲の事だから寝ている俺を起こす事を躊躇ったんだろう。なら俺が文句を言う筋合いはないな。

「おうおう、朝っぱらから見せつけてくれますな?」

「うるせぇ、戸星てめぇ勉強教えてやらんぞ?」

「すいませんでしたー。」

「いやでも、これはさすがにねぇ?」

「それ以上余計な口聞いたら、引き裂くぞ?影野」

「悪いな。だが、客観的に見るとそうとしか、思えんぞ?」

「これ以上この話に触れたやつには、勉強教えんぞ。」

「じゃあ、始めますか。」

澄玲の鶴の一声で勉強の準備を一斉に、始めた。






「だから、ここは......二リンはリン同士の三重結合によって、二原子分子になったものだから、これに当てはまるの。」

「半分くらい分かった気がする?」

「てめぇなんも分かってないだろ。」

「あっバレた?」

「わかる所まで遡って教えんといかんな。」






「ここは、この角を元にして、別の角を割り出して行けば、証明に必要な条件はある程度集まりますよ。」

「なるほど。」

「うんわかった?気がする。」

「分からないなら、その都度、言ってくださいね。」






「ふぅー、そろそろ飯にするか?」

「賛成ー。」

「おっけー。」

「分かった。」

というわけで、昼食を摂ることにした。

「飯はもう注文してるんだよなぁ。」

「えっ、なんの?」

「ピザ。」

「おー、ありだな。」

ピンポーン

「ちょうど来たみたいだな。」






「じゃあピザ食うぞー。」

「「「「オー。」」」」

「なんでそんなにテンション高いんですか。」

各々好きなピザを手に取り、食い始める。

「意外といけるな。」

「うん。普通に美味い。」

わずかな時間だが、一時的に勉強から解放された皆は、そのテンションが1番の調味料ってことらしく、安さ第一で選んだ安いピザをとても美味しそうに、貪っている。

「このペースなら、赤点は回避できると思うけど、自分でも勉強しろよ。」

「そうですね、私達が教えるには、限度がありますしね。」

さあいよいよ午後の勉強時間が近ずいてくる。

この問題はネットから適当に持ってきたから、間違えてるかもしれんけど、話の本筋にはなんの関係もないから、気にしないでください。

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