四話
ここここ更新したぞおおおおお
「荷物はここに置いといていいか?」
「はい、ご飯できるまで、読んでていいですよ。」
「いや、世話になりっぱなしってのも悪いから、なんか手伝うよ。風呂でも洗っとこうか?」
「あっじゃあお願いします。」
迷うことなく、風呂場に到着し風呂を洗う。
「ん?いやそりゃこんな関係なら疑うわな。」
今の自分たちの関係が一般的では無い事にようやく気が付いた。そんなことをいえば、奴らからは、呆れられるだろうが。
まぁだからと言ってこの関係を改めるつもりもないし、行動を見直すつもりもない。
「風呂洗い終わったぞ。次なんかあるか?」
「いえ、もう大丈夫です。料理もあと少しですし、先に本読んでて下さい。」
「分かった。じゃあ先に読んどく。完成したら教えて、運ぶから。」
澄玲の料理も手伝いたいが久しぶりに腕を振るうつもりらしいし、自分の腕がどれだけ上がったか見せたいってのもあるんだろう。ここは大人しく澄玲の言葉に甘えるとしよう。
「ふぅ。やっぱり幼馴染は最高だなぁ。」
珠玉の幼馴染ヒロインの作品の新刊を読み終わり余韻に浸っていると、
「ちょうど良かったです。料理も完成したので運ぶの手伝って貰っていいですか?」
ちょうど澄玲も料理が完成したらしいので本を机の上に置いて台所に回る。
「ほぅ、パエリアとカルパッチョか、すげー美味そうだな。ありがとな。」
「まぁ久しぶりですし、ちょっと本気出しちゃいました。」
てへぺろじゃねえよ。可愛いなこいつ。
「よし、じゃあ運ぶか。」
「うん、相変わらず料理上手だな。」
「ふふん、いつまでも昔の私のままではありませんよ。」
いざパエリアを口にすればそれは庶民がそうやすやすと行けるようなところでは出てこないような味がした。
こんな時に上手くコメント出来ない自分の語彙力の無さが恨めしい。材料自体はそこら辺のスーパーで買ってきたものなのに、味から、気品を感じられた。
「いやほんとに美味いよ。じゃあ次はカルパッチョ食べるよ。」
それは庶民が手の届く高級料理の様な味わいだった。一見簡素な様にも見えるが、味が偏らぬよう味付けしてから、綺麗に盛り付けており、澄玲の本気が感じられた。
しかも、全て俺の好きな料理ばかりで、そこもとても嬉しかった。
「やっぱり幼馴染は最高だな。」
「そのぼそっと言うのやめてくれません?結構照れるんですけど。」
自分がやってた事にようやく気が付き、羞恥心で頭に血が上って行くのが分かった。
「いやっ、俺は幼馴染教の教義を唱えてただけですし?」
「まぁなんでもいいです。」
待ってこれものすごい恥ずいんだけど。何とかして話題そらさんと......
「ああ、そうだオススメの本があるんだよな?」
「話題逸らす気ですか?まぁいいです。逸らしときましょう。はい、オススメがあるので、ちょっとまっててください。部屋に取りに行ってきます。」
「ああ、分かった。」
階段を踏みしめて歩く音が聞こえてくる。
何とか話題反らせたか?これすごい恥ずい。やっぱ学校での行動見直さんといかんな。
ところ変わって澄玲の部屋
「まったくいっくんはナチュラルにあんな事言ってくるから、恥ずかしいです。」
顔を真っ赤にして本を探す澄玲の姿が有ったとか無かったとか。
階段を降りてくる足音が聞こえる。
(やばいそろそろ顔色戻さんと)
ヒッヒッフーヒッヒッフーとラマーズ法を用いて、心を鎮める......俺何やってんだろう。そんな馬鹿な事をしているうちに、澄玲が戻ってきた。「いっくんこれです。」
ん、これは......
「ってこれ幼馴染ものの最高権威たる 長 なじみ 先生の最新作、俺としたことが、見逃していた!しかも初版限定のSSまで付いているだと!」
我々幼馴染教徒としては見逃せない品だが、なぜ澄玲がこれを持ってるんだ?俺は初版の予約取れなかったからすっぽり頭ん中から抜けてたけど、澄玲は幼馴染ものを予約するほど好きって訳ではなかったはずだ。
「Twiterでラノベの情報集めてる時にたまたま見つけて、こういう時に限って、いっくんはしくじるから、予約しときました。」
「まじで?いやでも、お金は?その分別のラノベ買えたろ?」
「たまたま幼馴染ものを読みたくなったんです。あんまり気にしないでください。」
やはり幼馴染は最高だ。が、しかしそれにはさすがに甘えられない。
「今度一緒に本買いに行こう。そんとき、1冊買う、そうしないと、俺が気に病む。」
「ずるい言い方ですね。分かりました、土曜日テスト勉強早めに終わらせて、買いに行きましょう。」
これで大丈夫だよな?あっいやでもあいつら早く終わらせて買い物行くとか言ったら邪推しそうだな。まぁ気にしない方針で行くか。
前書きでは調子乗ってすいません。明日もきっと投稿できると思います。