異世界こと他の星
“弱小ギルドの最強英傑“、“エルフの森の最強神“の続編です。そちらからお読み下さい。
ロキシスとエリナはゲートを抜けて異世界こと他の星へとやって来た。そこにはビルが建ち並んでいるが、初めて見た2人には違和感しかなかった。
「…大きな建物が沢山あるな。」
「う…うん。なんか凄いね…」
すると後ろから声がした。
「ロキシス様、エリナ様、お待ちしておりました。」
「えっ…」
後ろを振り向くと、そこには女性が3人立っていた。
「初めまして、アマテラス様から連絡を受けて、お待ちしておりました。私はハルカと申します。」
「ミカと申します。」
「リナと申します。」
「私達3人が、あなた方のお世話をさせて頂きます。何なりとお申し付け下さい。」
「初めまして。」
「エリナ、緊張しているのか?」
「そう言うロキシスは落ち着いているわね。」
「まあな。で、家は用意してくれているとの事だったが?」
「はい。こちらです。」
そういって案内をしてくれた。暫く歩くと、それなりに大きな神社が見えてきた。
「こちらがお二人が生活される屋敷兼神社になります。」
「神社…とは?」
「神を崇める社で御座います。」
「教会みたいなものか?」
「はい。」
「で、俺達は何をすればいい?」
「今のところ脅威は来ておりませんので、ゆっくりなさっていて下さい。」
「お風呂も沸かしてあります。」
「食事が先でしたら準備は直ぐに済みます。」
「至れり尽くせりだが…そうだな、この世界、いや星のことを教えてくれないか?」
「星のこと…ですか?」
「あぁ。俺達が知らないこの場所のルール等だな。」
「そうですね。例えばロキシス様のその刀ですが…」
「カグラがどうかしたのか?」
「持っているだけで捕まります。」
「…そうなのか?」
「はい。あと服装はそれでも良いのですが…」
「俺のこの服に問題が?」
「いいえ、エリナ様の方です。露出はなるべく控えた方が宜しいかと。」
「うーん、そんなに変な格好かなぁ?」
「可愛い服は良い事だと思うのですが、痴女と間違えられるかも知れません。」
「解った、服等の手配は任せて大丈夫か?」
「畏まりました。」
「とりあえず様子をみよう。行動するのはそれからだ。」
「そうね。うん。」
なるべく外出は避けて家にいることにしたロキシスとエリナだった。
読んでくださっている方々、有難う御座います。