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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

残虐ぽるの2

 今日はお客様がお見えになるそうです。

 何でも“グルメ”なマダムなんだとか。

 ご主人がおもてなしのためにシチューを作るように言いました。


 シチューに使う肉を用意するために、腹の大きな妊婦を一人狩って来ましてね。

 何でも、生まれたての赤ん坊には若返りの効果があるんだとか。


 ぜひぜひ私もあやかりたいものですね。

 いえ、立場はわきまえてますよ。

 そんな、ご主人が食べるシチューをつまみ食いするなんて事、やるわけないじゃないですか。


 でもほんの少し、洗い物の時に鍋をなめる位しても、罰は当たらないはずです。


 しかし、こんなにお腹が膨らんでるのに、いつ生まれるか分からないなんて、不便なものですね!

 料理の下ごしらえを終えたシェフが吠えます。


「早く肉を持って来い!」


 私は一思いにお腹を割いて、赤ん坊を取り出しました。

 だってねえ、肉が無かったら料理ができないんですもの。

 お客様を待たせる訳にはいきませんし。


 生まれたてよりも生まれる前の方が効果もあるはずですよ。


 大慌てで準備を終わらせると、ちょうどマダムがやって来ました。


「このシチュー、とても美味しいわ。」


 マダムが満足そうにいいます。

 喜んでもらえて何よりですね。


 マダムはワインがお好きなそうで、この席にも自分のワインを持って来てました。


 マダムの付き人がマダムのグラスが空になる度に子供から血を搾ってたんですよ。

 血の流れを良くするためにね、子供に棒を握らせるんです。


 そんで握って血管が浮き出たとこにナイフをすうっとひいて…なれてますね。

 血が吹き出ることもなくグラスに落ちていきますわ。


 素人がやったら大半はグラスに注げずに床掃除をするはめになりますね。

 子供は叫んでだらだらと血を流して、まあどんどん唇が青紫になって行くんですよ。


 でも寝かせて置いたら意外と死なないもんですね。


 ご主人も機嫌よくシチューを平らげワインを飲んでおります。


 ご主人の機嫌が悪いと拷問が長引いて掃除するところが増えますからね。

 機嫌はいいほうがいいですよ。


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