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二十五匹目 竜達の森

「ふっ!そんな攻撃当たるわけないだろうが!」


「そっくりそのまま返す」

アベンとオルディナの戦いは熾烈を極めていた。矢は急所以外は避けずにこちらへと突っ込んでくるアベン。縄鏢の刃を避けつつ矢を放つオルディナ。しかし動き回っている分オルディナの方が体力の消費が激しい。

「もうお前以外は誰も戦ってないと思うぞ」


「はっ、ゼノン達が諦めるわけないだろ。どんな強大な敵相手でも決して引かない。それがアイツらだ!」

死角から矢を放つ。しかし見えているのか偶然か。戻ってきた縄鏢に上手い具合に弾かれる。

「ハエみたいな野郎だな」


「どうとでも言っていろ」

アベンが縄鏢を投げるとまるで意思を持つかの様にオルディナの後を付ける。単調なものだ。木々の隙間を掻い潜り避け続ける。

「勝手に攻撃してくれるから助かるなこれは」


「気を抜いてんじゃねえ!」

後方から現れ矢を放つ。伸びきった縄鏢の紐に未だに追い続けてくる刃。それに先程から動いていないところを見ると魔力を使い操っているのだと推測できる。その間は本人が無防備になる。

「うおっと。ここでは分が悪いか」

軽く矢を避けると縄鏢がアベンの手元に戻っていく。明らかに手に巻き付けられている以上に伸びているのは魔法か?

「うーん…遠距離なんかあるか?」


「じぇり…」


「まあだよな」

武器に話しかけると申し訳なさそうな声が聞こえてくる。生きている武器?確か呪いの剣とかにも死んだ者の魂が宿っていると言われているがそれと似たようなものか?

縄鏢は黒い粘性のもの…スライムに変わると白衣の中に入ってしまう。

「打つ手なしか?」


「それを決めるのは俺だ」

スッと手を挙げオルディナを指差す。

「行け」

危険を感じ咄嗟に身を翻し避けるが頬に擦り傷ができる。

一度避けたが次に右の茂みから再び何かが飛び出し弓を破壊されてしまう。

「休憩してんじゃねえよ」


「チッ!邪魔だ!」

アベンが待っていましたと言わんばかりに走ってくる。あちらも特に得物を持たずに来た辺りはネタ切れなのだろう。

対抗して剥ぎ取りナイフを横薙ぎすると避けもせずに殴りかかってくる。

アベンの拳は空を切るがオルディナのナイフはアベンの顔面を捉える。

「視界が真っ赤だ。1、頼んだ」


「じぇり!」


「……」

アベンは緑色のスライムを顔面に這わせ傷を治している。しかし追撃はせずに逃げる。いやゼノン達に合流しなければ。弓を壊された今、自分は無力だ。

「っ⁉︎」

やはりそうだ。先ほどの見えない一撃はアベンから離れても尚続いている。スライムを使っていたのを見ると魔物使い(テイマー)にも思えるがスライムなどと言うわざわざ弱すぎる種を使役してるとは思えない。それにこの追いかけてくる謎のモノ。生物か魔法か…はたまた固有技能か。

「エルフの目は飛んでる隼の表情すら読み取れると言うが…全くもって見えない」

再度攻撃が行われる。今度は三箇所から同時に。理解できていても体が動かない。

「ガハッ!」

腹部に一撃。それに右肩にも。鈍い痛みが生まれ思わず胃の内容物も吐き出しそうになる。

だが、ダメージは食らったが捕まえた。腹部に当たった物を握りながら逃げる。

あと少しでゼノン達のところだ。そうすれば勝ちは確定したも同然…

「じぇり!」


「え…?」

握っていた拳の隙間から橙色のスライムが這い出てくる。まさか自分の目にも捉えられなかった攻撃はこいつらが?

「じぇる!じぇりる!」

茂みからも似た姿の奴らが現れる。一瞬気を抜いてしまった。だからだ、決して自分はこいつより弱いわけでは無い。そう言い聞かせた。

「鬼ごっこなら夢の中でやってろ」

アベンの拳が今度こそ顔面に当たり次いで木に体を打ち付け意識を手放してしまう。

「お前らはこう言う時に本当に役にたつよな」


「「「じぇり!」」」

3号は整列しアベンの前に並ぶと合体していきアベンほどの大きさになると今度は萎み他のスライム同様手乗りサイズに戻る。

「他に生きてる連中は全部中央で、後はこいつだけか。はぁ…久しぶりにいい運動したな」

3号が小瓶に戻ると蓋を閉め腰のポーチにしまう。戦闘中は基本的に全員出しっ放しの為次々にスライム達が小瓶に戻っていく。

「ご苦労様。後はカルミアだけだ。ゆっくり休んでいてくれ」

オルディナの襟を掴むと引きずって行く。わざわざ持ち上げたりはしない。そもそも体力だけは有っても肝心の筋力の方はない。正直治るとはいえど殺さない様にわざわざ殴ったせいか手に力も入りにくい。

「これで大老がやられてたら笑えるな…ああ、笑ったら駄目だ」

ズルズルと引きずっていく。出来ればこいつらには2度と関わりたくは無い。





「はあっ!はあっ!…耐え…きった…!」

魔法を解くと同時にへたり込んでしまう。顔中からはじっとりと脂汗が浮かび上がり杖を持っていた手は未だに震えている。

ゼノンに魔力を貰っていたお陰で助かった…が、逆にそれに全てを注ぎ込んでしまいまともに戦えるのはダンだけだ。

『腕の一本くらい消し飛ばしたかと思ったが魔法の才に恵まれた様じゃのう』


「黙りな…さい!カルミア様を返して!」


『返すも何も元からヌシのものじゃないじゃろ』


「…お前達は魔力の回復を優先してくれ。俺は連中を叩く」


「すまないダン。フレシアさん、ポーションを飲んでくれ」

魔力回復のポーションをフレシアが飲む。魔力が無くなれば動けなくなる。だから今はゼノンよりフレシアを…回復できる者を優先すべきだ。

『大老。これで全部だぁ』

のっそのっそと森の中から歩いてくるのは火山を背負った巨大な竜…ボルケノスだ。他にも魔法で浮かせているのか何人か冒険者を連れたホワイトに虫…蛾を操り運ぶバグマザー。他にも各々が生きている冒険者達を運んでくる。

「そんな…」

全部という言葉がどこからどこまでを指すかは分からないがもし仮にこれが今生きている冒険者の数なら…

「くそっ!半数以上死んだのか…」


「……」

絶体絶命だ。8匹の竜が今ここにいる。しかも傷を負っているものの致命傷などは一切ない。勝てる見込みは一切ない。諦めない様に前を向こうとしたフレシアも、勇者として勝とうと思っていたゼノンも心を折られた。幻想の中を生きる伝説。竜。勝てるわけが無かった…

「忘れ物だ」


「ガハッ」

蹴り飛ばされて此方へと来たのはオルディナ。今ので意識は取り戻した様だがくる間に何が有ったのか両腕の骨が砕かれている。

「オルディナ!」


「アベンさん!ご無事…でぇ…」


「勇者の前で無残に殺すのも一興だよな?裏切り野郎」


「カルミア様を離せ!」

今の自分に撃てる最大級の魔法を放つがアベンの前に現れた黄色い壁に吸い込まれ消えてしまう。

「そんな…」


『ふむ…アベン。後にせよ。先にこっちじゃ』


「…寿命がまた伸びたな」


「ゲホッゲホッ…うぅ…焦らさないでくださいよ…」

聖女が睨みつけてくるが最早どうにも出来ない。気付いていて歯向かってくるのか探知すら出来ないくらいに疲弊してるのか…もしくはどちらもか。上空から既に狙われていて変に動けば一瞬で消し炭にされるというのに。

『ホワイト。飛ばせるかの?』


『問題ないわ。これでやっと静かになるのね。全くもう…』


『たまには良いではないか。退屈凌ぎに丁度いいわい』


『ミスト死んじゃったのよ?』


『んだぁ。本来ならこいつら全員殺すべきだぁ』


『ああ、心配するでない」

2人とも顔を見合わせむっとするが直ぐに元に戻す。体は小さくとも自分たちの倍以上生きてきた竜だ。何人も仲間を看取ってきたのだろう…ミストもその中の一匹か。

「こいつらのせいで大事な稼ぎ時がパァだよ。他のところは税金だなんだって面倒くせえしよ」


『まあ、そう言うでない。どうせ終わりじゃ』


「終わりだと?俺たちを集めてどうする気だ!」


『転移させるのよ。街にね?』

白い美しい竜が話しかけてくる。

転移だと?確かに冒険者達はかなりの数減っている。が、それにしてもこれほどの人数を簡単に転移させるなど…

「ゼノンさん…白竜は…白は魔法を扱うものとしては最上の色…おそらく可能だと思われます」

ちらりとカルミアを見る。余程恐ろしいのかアベンを見つめる目には薄っすらと涙が浮かんでいる。

助けださないと…でも下手に動けば竜達に殺される。

「もう別に必要ないならさっさと戻せよ」


『いや、話したい奴がいてのう。もうそろそろ来るはずじゃが…』


『来るではない。もう来ている』


一本の木がいつのまにかゼノン達の前に生えていた。突然現れたとでも言うべきか。

幹が割れ中からいくつもの顔が出てくる。人間のものだけではない。竜も魔物も。エルフや獣人すらある。

『汝が今代の勇者か』

顔の一つ…老人にも見えるその顔が口を開く。

『…殺されずに惨めに負け、逃げるか。何世代経とうが変わらずに愚かな種だ』


「なんだと?大体お前何者だ!急に出てきて偉そうに!」


『我が名はウィズ。知恵の樹とも呼ばれる。汝が祖を導きし叡智なり』

それまで様々な方向を見ていた顔が一斉にこちらを凝視する。一瞬身震いするが同時に思考がクリアになったからだろう。あることを思い出した。

「俺の先祖…バルロに力を渡した人面樹ってのはもしかしてお前のことか⁉︎」


『然り。故に問う。何故ここにいる?』


「それは、俺の力で世界中の困った人たちを!それに悪者を!」


『汝が祖に与えし力は目障りな魔王を滅する物。棒切れ一つ装備したとて竜に勝てる道理はない』


「何言って…」


『白き魔法竜よ。もうよい。戻せ』


『あら?一方的なお話で終わりなのね』

ゼノンが言い返そうと口を開いた瞬間に足元に魔法陣が現れる。それは今この場で生きている冒険者全員の足元に段々と現れていく。

「ま、待ってくれ!俺はまだ聞いてないことが!」


『驕るな。汝が力は魔王を殺すだけのもの。それ以上でもそれ以下でもない』

その言葉を最後に転移が始まる。

僕の力は魔王を殺すだけのもの?なら、バルロはなんであんなにも有名になれたんだ。魔王だけじゃない。何度も世界の危機を救った彼の力はなんなんだ?

「まさかお前!バルロに…」


「僕の力とは別に力を譲渡したのか!」

その声は活気あふれる街に響いていた。





『人間。久しいな』


「なんだ?話しかけてくるなんて珍しいな」


『相も変わらずに己が立場をわきまえぬか』


「どうだっていいことだ」

ウィズはアベンを一瞥すると『戻る』と一言。煙のように消えてしまう。

心配していたなら素直に言えばいいのにとバグマザーは思ったが面倒になるだろうと口を閉ざした。

「さてと、約束通り内臓喰いの竜を連れてきてくれ」


『ああ、そのことじゃがすまんのう。無しじゃ。約束は守れぬ』


「じゃあいい、自分の手で殺すだけだ」

カルミアの元へ進もうとすると目の前を大老が遮る。

「なんの真似だ?約束しただろ」


『ちと落ち着け。一旦話を聞け』


「話だ?そいつが自分の命欲しさに裏切った。それだけの話だろ」


『此奴はお主を助けようと芝居を打ったんじゃ』


「言いくるめられたのか知らねえが、これはそこの奴隷女と俺の問題だ。首を突っ込むな」


『話を聞かぬか戯けが!大体昔からそうじゃ。ネチネチと小さい男のまま育って母は悲しいわい』


「誰が母親だ、この耄碌クソババアが。串刺しにして焼くぞ」


『ほう?やってみよ乳臭いガキが!なんじゃ、久しぶりに帰ってきたと思うたらメスなんぞ連れてきおって!わしは認めんぞ!断じて認めぬぞ!それに認めてなくとも自分の連れてきたメスなら少しは信用せぬか!』


「勝手に付いてきた奴隷女のナニを信用しろってんだよ!第一に此奴は魔法の使えねえノルドだからって観察対象であって選んだ覚えはねえよ!」


「『お前はどうなんだ!黙ってないでなんか言いやがれ!』」

口論がヒートアップしたと思ったら直後に此方へと話を振ってきた。声まで揃えて仲良いじゃないですかなんて言ったら確実に怒られるだろう。

『二人とも落ち着きなさい。アベンは取り敢えず話だけでも聞いて?ね?大老もあんまり昔のこと言わないの。アベンもちょっとは頑張ってるんだから。それにカルミアが困ってるじゃない』


「…チッ。さっさと話せ」


『言われなくともそうするわ』

アベンが声を荒げているところなど初めて見た。淡々と渡された台詞を読み上げる大根役者と話している様だったが人間らしさが若干見えた。

「それでも腹部損傷して顔色一つ変えないのはどうかと思いますけどね…」


「あれは4が擬態した俺とミストだ」


「あっ、すみません」


『よいか?話すぞ?コホン…まずアベン。お主は他人を見る目があると思うてる様だがな。無いぞ。たかが3年、そんなので見る目が出来れば商人など苦労しないわ』


「五月蝿え」


『それに未だに人が嫌いじゃろ?嫌いなもんの奥底を見るなど到底出来ぬわ。戯けが』


「笑いながら言うんじゃねえ耄碌」


『なんじゃと⁉︎』

アベンの事を昔から知っているからこそ目の前には自分の知らないアベンがいる。声を荒げたり珍しく他人を馬鹿にしたりと。

それが言葉に表せなくモヤモヤとしている。

『ふう…まあよい。兎に角お主は見事カルミアに騙されたのじゃ』


「は?あの場で敵に回るとかどう考えても不利になるに決まってんだろ」


「あ、いや…咄嗟にあの人達の気を少しでも私に向けられればその内にアベンさんなら逃げられるかなって」


『ほれ、こう言っておるぞ』

じーっとアベンが見てくる。相変わらず瞳は正直で表情は変わらなくても狐疑の色を宿している。

「…指出せ」


「え?あの…」


「いいから指を出せ」

強引に手を掴まれると指先をナイフで傷つけられ薄っすらと血が滲んでくる。

『何をしておる⁉︎』


「この世で一番信用できるやり方で身の潔白を証明させてやんだよ」

指先にどろりとした感触が生まれる。見なくてもわかる。藍色をした手乗りスライム。

血を舐める?と地面に着地し急激に膨らみ…

「ふむ…ノルドと言っても根本的には人と変わらない構造をしているのだね」


『ぬおっ⁉︎ドロドロ人間!』


『あらー?』


『アベン面白いもん持ってんなぁ』

見たことある者もない者も一様に驚いている。

「こいつは俺に対して嘘を付けない。それに直前まで考えていたことも全部分かり擬態した人間に完全になる事も可能だ」


「まあ、そう言うことさ。さて、ご主人。カルミア君の身の潔白についてだろ?」


「ついでに隠し事全部話せ」


「了解したよ。少し待っててくれたまえ」


「えっ…」


『ま、まあ…命があればよいじゃろ』

暫く目をつぶっていた4号が目を開ける。

情報の読み取りが終わったようだ。

「手短に済ませるとすればカルミア君は嘘をついていない。隠し事はムグッ」


「や、やましい事なんて考えてませんよ!本当ですって」


「いやらしい事は考えていたけどね。さて、ご主人。どうする?」


「そうか。じゃあ許す」


『のう、ホワイト…わしの言葉そんなに軽かったかのう?』


『うーん…まあ、終わり良ければ全て良しじゃないかしら?』


「アベンさーん!殺されたかったけどもっと旅もしたかったですー!」


「マザー。相手してやってくれ」


『かしこまりました』

ギャーギャーとうるさく騒ぎ始めていたのを横目に傍観していたもう一人のカルミア…4号を見る。

同じ顔で同じ様に笑う姿は本当にドッペルゲンガーの様である。

しかし同時に疑問も生まれる。人間に擬態するスライムは確かにいる。しかし…

『のう、4号とやら。お主の髪色…なぜ白になっておる?』

スライムが擬態する場合一つだけ欠点がある。それは体毛の色だ。毛のない虫や植物になら完璧に擬態するが人間や魔物、動物に擬態する場合は体色と同じ色になるはずであり藍色をしたスライムの擬態した髪色は藍色になるはずである。しかし目の前のスライムは違う。

少し考える様に腕を組み首を傾げるが「まあいいか」と一言漏らし話し出す。

「僕は擬態を得意とするスライム。それは要するに擬態以外に何も特徴を持ってない。防御力はもちろんスライム体の時は視覚も聴覚も嗅覚もね。擬態以外に能の無いスライムさ。もう1匹の方は僕と違い無機物に擬態出来る奴だけど基本的には一緒かな」


『…それはアベンがそうしたのか?』


「違うさ、僕らは生まれた時からこうさ。主人の失った機能を補助…いや、分離した感覚とでも言うべきかな?別にご主人に一切の感覚がないって訳ではないけど人並み以下…いや最早原生生物並みとも言える。故に僕ら五匹とご主人合わせて初めて一人の人間になる」

カルミアと同じ姿をしたスライムはそう言うとまた楽しげに騒いでいる主人と少女を見る。

「1は回復、2は防御、3は追跡と探索、僕は偽装、5は敵対生物への攻撃。それぞれがそれぞれにしかできない役割を持っているのさ」


『ううむ…』

回復能力と痛覚、食欲と味覚、嗅覚と速度感覚…それに他人を憂う心あたりか?そう言えば昔は悪い事をしていれば尻尾で頭を叩いていたが今回は確かに痛がっているところを見ていない。それどころか再開した時に腕を吹き飛ばした時もそうだ

『大老…』


『わかっておるわい。どうなろうがアベンはわしらの家族じゃ。それに今更身体がどうなっていようが本人の問題じゃ』


「ふふ、家族か。なるほど確かにご主人は貴方達に対して僕らと同じ様に思ってる様だ」

ふと横を見るとカルミアがいつのまにかアベンになっていた。

『おっと、その顔で笑うでないぞ。わしらは本人のが見てみたいのだからな』


「僕は限りなく本人に近い…いや、本人とも言えるけどそうだね。まあ、言いたい事はわかるよ」

再びカルミアに戻ると仲直りしたのか早速竜達に質問攻めしているカルミアと共に久しぶりに再会をした家族との挨拶をしているアベンがいた。

『ふむ…まあ一件落着じゃな。あとはミストの回収だけじゃ』


『アベンが行くらしいわよ。なんでも会って話したい人間がいるらしいわ』


『ふむ…なら頼むとするか』

陽はアベン達が訪れた時の様に傾きだしているが大老の欠伸のせいで吹き飛んだ森の一部から全員を照らす様に光が漏れていた。

『暫くは暇しなさそうじゃのう』


『そうですね』

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