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STAGE :  作者: 木村 まさき
学校編
8/23

8.不屈と呼ばれる意味

「はぁっ?意味ワカンねぇ!」

そう言いながらもなんとか避けた。すると、仏像から人が降りてきた。

「すまんなぁ。まぁお前なら避けると思っていたがなぁ。」

それは、泰器だった。

「危ねぇだろぉ!何しに来たんだよ。」

「それはこいつらを捕まえに来たんだよ。そうじゃねぇとお前、ここから出られねぇだろ。そう言う事だ。お前らの邪魔はしない。零樹にも伝えておいてくれ。」

そう言うと、泰器が何やら造り始めた。誘拐犯達を押さえる紐だった。何も無いところから作られた。これが泰器の能力なのだろうか。するとその紐は誘拐犯達に絡みついた。

「これでもう安心だ。さっさと残りの3つを潰してこい。」

「言われなくても、分かってる。そいつらの拘束を解いてやってくれ、俺は急いでいる。」

「分かった。」

しかし、泰器は拘束を解こうとはしなかった。

そう言うと雅樹はすぐに出て行った。

「さてと、そこのショートヘアーのお嬢ちゃん何か言いたそうだが、何か?」

そう言われたのは姫睦だった。

「貴方何なのですか。急に現れて。どうして私達の拘束を解いてくれないのですか?雅樹を信用していますが、私達は信用されていないのですか?」

「お前みたいなやつを信用できるわけないだろぅ。もしかしたら俺達の敵かもしれないのに。」

「私達は貴方達の敵ではありません。それに、貴方はどうしてここに雅樹がいると分かったのですか。」

「うるさいなぁ。そんなに喚くなら殺してやろうか?」

「クッ!」

姫睦は黙るしかなかった。すると他のみんなも静かになった。


その頃、零樹はクラスメートとはぐれていた。沢山の人がいて車椅子だから仕方がないかもしれない。しかし、バスに戻ろうとすると人がかなり少なくなっている。どこに消えたのだろうか?零樹はそう考えるが、バスに帰らないといけない、と思い、急いで帰った。


しかしながらクラスのバスどころか全てのバスがなくなっていた。(帰れないのにどうやってバスを移動させたのでしょうか?)とりあえず中に行き手掛かりを探そうと戻ったとき、そこに人はいなかった。(あれだけの人をどこに隠したのでしょうか?)すると、1人の男が背後から襲ってきた。

「死ね!」

「ッ!」

不意打ちだった。しかし、クライスのおかげでなんとか避けた。

「よく分かりませんが、覚悟して下さい!」

刃物を振り回している。しかし、零樹は車椅子の速度を上げて轢いた。体が宙に浮く。落ちると男は気絶していた。

「なんなんでしょうか?とりあえずこいつのスマホを漁りましょうか。」

男のポケットからスマホを取り出した。男の指でロックを外し、ラインを見ていると謎の地図が見つかった。またそこには謎の男達との会話があった。(この地図が誘拐犯のアジトですかね。行って見ましょう。)


全速力でとばすとすぐに着いた。しかし、その間誰1人として人間はいなかった。奥に進む入口が1つだけあった。そこには閉ざされた扉と手を置くところがあった。(怪し過ぎます。しかし、この扉全く開きません。仕方がないですが、手を置いてみましょうか。)手を置くと扉が開いていく。しかし、それと同時にナイフが2本飛んできた。手を離して避けると扉が閉まった。また手を置くと、ナイフが3本飛んできた。(これは避けてはいけないのですか...辛いですが受けますか。)ナイフ零樹に直撃した。目に当たらないように回避はしている。その後も進む。しかし、似たような罠がいくつもある。数え切れないほどある。日本刀、ハンマー武器の種類は沢山。終いにはナイフが16方向から。それを零樹は全て受けた。体はボロボロだ。全身が血まみれだ。車椅子もダメージを受けているが、クライスのおかげか、あまり傷ついていない。最深部らしいところまで来た。その扉にも罠があった。手を置くと扉が開く。その中には沢山の人がいる。ちょうど通れるぐらいの高さまで開くと、零樹がいた床が爆発した。

「ガチャン!」

車椅子が倒れる。前のめりだったおかげで前に進むことができた。誘拐犯達が一斉に零樹の方を向き、銃を構える。血まみれの零樹を見ると、一瞬だが怯んだ。しかし、男の1人が銃で撃った。

「バカン!」

なんとか回避した。

「根性のあるガキだなぁ。ここまで来れたことは褒めてやる。だがな、ここで死ねぇ!」

すると男の体は霧に包まれ見えなくなった。(彼もセカンドステージですか。ならバディはどこですか。)考えている暇はない。すぐさま車椅子から飛び降りた。しかし、敵がどこにいるか分からない。すると、背後から何か感じた。何もない。しかし、銃が見えた。

「バンッ!」

「ちっ、次は殺す!」

すると黒い影が出てきた。それは零樹達のバスを襲った物だった。しかし、それも霧に隠れる。連携攻撃してくる。どこから来るか分からないので避けられない。そんなとき、ポケットにタバコがあるのに気づいた。しかし、リュックからライターを取り出す暇なんてない。(どうします。走っても逃げられない。空中ならなんとかなるかもしれません。)零樹は足に力を込めて一気にリュックを取った。そして天井に付くぐらいジャンプした。

「なに!」

そこからライターとビールを取り出しタバコに火を付けた。すると、霧に包まれていた。男が見えた。

「見えたのならこちらのものです。」

「調子に乗るなぁ!」

男達は銃を連射する。しかし、零樹は全て受け止める。銃を受けながらも着地した。

「残念ながら、全く効いていません!」

「バケモノかよ。」

男が言い終えるまでに零樹は足に力を込めて蹴り飛ばした。相手のバディは高速で仕掛けて来る。しかし、そんなの関係ない。零樹の方が上だ。蹴り飛ばす。しかし、隠れようとした。その前に零樹はビールをかけた。すると、バディは消えなくなった。かなり焦っている。

「貴方達の負けです。」

そう言い終えるよう誘拐犯達を一掃した。

彼らが気絶すると、拘束されていた人の拘束を解いた。零樹は沢山の人から感謝された。スマホを見ると雅樹からのメールががあった。それを見るとすぐに泰器に連絡した。


泰器は零樹からのメールを見ると、すぐに出ようとした。しかし、その時ドアから守が入ってきた。

「守か。俺はでなければなんねぇ。用なら後にしてくれ。」

「そういう訳にはいかない。彼女達の拘束を解け。僕の妹もいる。そういうと、守は姫睦の元に駆けつけた。

「お兄様、すみません。」

「いいんだよ。辛かったね。」

「泰器、早くしろ。」

泰器は急いで拘束を解く。

「疑ったりして悪かったね。こちらの情報が上手く伝わっていなかったようだ。」

しかし、

「謝罪はないのか!」

6組の人達からそんな声があちこちから聞こえる。

「黙れ!拘束を解いただけでも感謝しろ!わざわざ君達みたいなやつのために来てやったんだ。光栄に思え。」

「お兄様言葉に気をつけて下さい。」

「クッ!すまない。しかし、泰器がいなかったら雅樹はここから出られなかったのは事実だ。」

彼らは反論できなかった。

「守、すまない。俺はもう行ってくる。」

「分かった。しかし、雅樹達には手を出すなよ。」

「当たり前だ。そんなこと分かってる」

そう言うと泰器は飛び出した。

「君達は僕に付いて来て。言っておくが、拒否権はないから。」

守は彼らを連れ出した。











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