表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
STAGE :  作者: 木村 まさき
学校編
6/23

6.初仕事

5月23日この日から5日間雅樹達の学校でテストがある。彼らはいつもどおりに登校した。しかし、雅樹は学校に着くと瞬に電話をしていた。

「今日の8時から12時の間に絶対に電話鳴らすなよ!もし鳴ったら、いろいろと面倒だからな。お前は電源切ってても無理矢理鳴らしてくるから本当に困る。絶対に鳴らすなよ。」

「分かってるって。流石にこんなに言われて忘れるわけがないよ。安心して。」

「零樹のところにもだぞ。」

「はいはーい。それじゃテスト頑張ってねぇ。」

そういうと電話が切れた。


雅樹が教室に着くと既に誰か人がいた。いかにも賢そうなクラス新聞委員の沖 玲子だ。

「はえーな、お前名張だろ。今7時だから、何時に出発したんだ?ここ来るのに1時間くらいかかるだろ。」

「5時半に出ました。学校では落ち着いて勉強できるので。」

「まぁ頑張れよ。俺は寝るから。」

「余裕ですね。」

「今回のテスト簡単だからな。」

そういうと雅樹は寝始めた。雅樹が起きたのは8時35分だテストが始まる5分前だ。


問題が配られ始めた。そして8時40分になるとテストが始まった。英語のテストだった。(学校の英語は暗記だから楽だ。10分で終わらして残りの40分は寝よ。)そして、雅樹がテストを終わらして寝ようとした時ある事が起こった。そう、瞬が無理矢理電話をかけたのだった。(電話鳴らすなって言ったのに...取り敢えず声は出すな、頼む。)しかし、雅樹の祈りも通じなかった。

「雅樹、電話出てよー。あっ、要件は仕事だから10時に実行してね。内容はメールで送ったから、頑張ってねー。」

と、周りに聞こえるような声で電話から言った。もちろん雅樹は監督をしている先生に注意された。(約束どれも守ってねーじゃねぇか。)すると隣の教室からも似たような声が聞こえた。たぶん瞬が零樹に話しているんだろう。雅樹は目的の場所が遠く今出発しないと間に合わない。(クソッ、何で平日に県外に行かなきゃなんねぇんだよ。)と、思いつつも学校を早退して目的の場所に向かった。


雅樹の仕事の内容は森で暴れている謎の動物の駆除だ。10時ごろに出るらしい。雅樹が着くと既に森が荒れていた。しかし、大きな足跡がありそれを雅樹は見つけた。

「これは熊の足跡かな?それにしてもでかすぎる。」

雅樹は後ろに何かいることに気づいた。それは2メートルを超える高さの熊だった。

「やばっ!」

なんとか雅樹はギリギリのところでかわした。

「動物虐待はダメだが仕方がない。くらえ!」

雅樹が一発殴った。熊は一撃で怯んだ。すると、体が変色し赤色になった。

「グルルッ。」

さっきよりも早くなっている。その攻撃は重い。だが雅樹には関係なかった。

「永遠に、眠れ!」

雅樹は力を込めて熊を殴った。すると、10メートルぐらい吹っ飛んだ。すると体が小さくなり、色が薄くなった。雅樹が近寄ると既に死んでいた。

「薬の臭いがする。まさか!」

その熊が爆発した。

「爆薬入り、誰だよこんなことした奴!貴族の野郎命をなんだと思っている!」

雅樹はこのことを報告するために戻った。


一方、零樹は仕事に取り組もうとしていた。

「内容は確か、何者かに変装して僕達のことを探ろうとしている奴がいる、ですか。へんな組織の手下でしょうか。」

零樹の仕事はテストが終わってからだった。すると6組から話し声が聞こえた。

「ええー、玲子ちゃんギリギリの5時24分の電車に乗ったんだ!早いねぇ眠くないの?」

「とても眠たいです。」

それは6組の沖 玲子と運動委員の明るい性格の 浜辺 夏子との会話だった。零樹は気にもしなかったが、すぐに変だと思った。(名張駅の始発は確か5時40分、彼女が言った時間では電車は来ていません。まさか彼女が?)零樹は玲子が1人になったのを待つが1人にならない。仕方なく零樹は声をかけてみた。

「あのー、ちょっといいですか?」

「はい、構いませんが。」

「僕は神崎 雅樹の兄の零樹です。」

「そうですか、全然似ていませんね。」

「零樹君って確か学校始まってすぐの学力テストで1位だったよねすごいよね!」

「まぁ、ありがとうございます。そこで本題なのですが、沖 夏子さん貴女は本当は誰なのですか?」

「質問の意味が分かりません。私は私です。」

「いいえ違います。貴女はさっきの会話で5時24分の電車に乗ったと言っていましたよね。しかし、名張駅の始発は5時40分です。」

「どうして貴方は私のことをそんなに知っているのですか?」

「僕の友達からこの学校の生徒全員の名前、顔、通学方法、家族関係、住所を覚えるように言われましたから。話が逸れましたが、貴女は誰ですか?」

「チッ。」

玲子が小さく舌打ちをした。するとその周りが煙で包まれた。零樹は夏子を連れて教室の外に出た。すると、玲子が襲って来た。

「やっぱ地ですね!」

「そうだよ。私は沖 玲子じゃない!組織の命令で貴方達を殺しに来たのさ。最も玲子本人は駅のトイレで寝ているがな。死ねっ!」

「許せませんね...」すると零樹は目にも見えない速さで玲子に近づき、蹴りをかました。

「ガハッ!」

「残念ですが貴女では僕に勝てません。」零樹はもうひと蹴りで窓から外へ吹っ飛ばした。落ちる玲子を零樹は叩き落とした。彼女は気絶していた。すると彼女の靴からスライムのようなものが出てきた。

「セカンドステージでしたか。しかし、関係ありません!」

零樹の攻撃をスライムは受け流す。

「クソッ。しかし、どこかに弱点はあります。」

零樹が観察していると、スライムの体の中に核のようなものがある。零樹はそこを狙って攻撃する。しかし、流されてしまう。零樹は核のあるところに攻撃を仕掛ける。スライムの攻撃を避け、何度も仕掛ける。すると、核が頭の中心に来た。

「そこだぁ!」

すると、零樹は真っ直ぐ足を蹴り落とした。見事に命中し、スライムはよろめいたのちに消えた。


しばらくすると警察が来た。本当の玲子は駅のトイレにいたらしい。雅樹もちょうど帰ってきた。

「何があったんだ?」

「君のクラスの沖玲子さんの偽物がいてそれを退治していました。気づかなかったのですか?」

「気付かなかった...。そういえば瞬に言いたいことがあるんだ。」

「それは僕もですよ。」

その後、彼らは瞬に注意した。瞬は注意すると言っていたが本当なのだろうか?彼らの苦労がまた1つ増えたのだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ