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STAGE :  作者: 木村 まさき
出会い編
3/23

3.共鳴

零樹が剛志に会った同時刻、雅樹もある人物と会っていた...


ボクシングの帰りに雅樹は声をかけられた。

「ねぇねぇ、君が神崎 雅樹かい?」

緑の髪で服は長袖、長ズボンで笑っている男が話しかけた。

「そうだが。何か?」

「君も、セカンド ステージなんだよねー。僕は二峰 桐人。殺していいよねー。」

「はあっ!」

桐人が急に襲いかかって来た。しかし、雅樹はギリギリで避けた。

「やるねー。僕の剣を避けるなんて。でも、これからどんどん仕掛けるよー。」

その二つの剣から繰り出される攻撃は見えない。雅樹は感覚だけで避けている。周りの看板や建物が次々と切れていく。

「あはははー楽しいねー。」

桐人は笑っている。

「こんなときに、笑っていられるなんて、どんなキチガイだよ。」

「キチガイとはひどいなぁー。君が早く死んでくれたら済む話だよー。」

(こいつはヤバイ!ここは一旦隠れて不意打ちをかける。)雅樹は建物の隙間を利用し隠れた。


(巻けたか...)

「ザンネーン。巻けてないよー。」

雅樹は自分の腹から激痛が走っていることに気づいた。そう、腹から血が出ていたのだった。(こうなったら、一気に攻める!)雅樹は指を地面につけ体を弾いた。しかし、その攻撃は剣で防がれてしまった。

「あっぶなー。少しはやるようだねー。」

「余裕だな、キチガイ。」

「ムッ!キチガイとは失礼だなー、こう見えてても僕は貴族なんだよ。」

「貴族はキチガイが多いだろ。」

「うるさいなぁー。とっとと死んじゃえよ!」

桐人がまた仕掛けて来た。しかし、雅樹が剣を拳で弾く。

「ええ!」

「もうお前の攻撃なんて慣れたんだよ。そうなれば、こっちの番だ!」

雅樹の攻撃を桐人はなんとか剣で防ぐ。次第に押されていく。そして、桐人は雅樹の攻撃をくらってしまった。

「いったいなぁ。もぉー本気でぶっ殺すよ。いくよーシン。」

桐人の剣から、双剣で緑色の、2メートルぐらいのすらっとした、物が出てきた。無口だが何を考えているか分からない。

「シーン、あいつをぶっ殺すよー。」

コクリと頷き、切り込んできた。(速い!キチガイ野郎よりも速い!)そう思った時だ、桐人がさっきよりも速く攻撃してきた。

「くそっ、どうなってんだよ!さっきよりも速ぇー。」

「あれぇ、知らないのかい?セカンド ステージは自分のバディを解放することで、力が格段に上がるんだよー。更に共鳴することでも上がるんだよー。」

(くそっ!マジかよ。ならこっちも...)

しかし、ジョーカーを出そうとした時、シンが斬り込んできた。

「バディなんて出させない。無様に死んでけー。」

「クソォー!」

雅樹の身体中に次から次へと血が出て行く。

「あっはっははー。そのまま死んでけー。」

「死ぬか よっ!」

雅樹は拳に力を込めてシンの剣を返した。そして、すぐさま立ち去った。

「...」

「あー、まーた逃げていちゃった。まあいーや。鬼ごっこは嫌いじゃないし。行くよー。」


雅樹は人がいない所でジョーカーを出した。

「ジョーカー、何か策はあるか?」

「うーん、ありませんねぇ、今のところは。」

「今の所?どういうことだ?」

「さっきも桐人さんがおっしゃったように私達が共鳴すれば強くなれます。そして私のあの技が使えれば勝てます。」

「あの技ってなんだ?」

「それはですねー。」

ジョーカーが説明する前にシンが来た。

「発見...」

すぐに桐人が来た。

「ナーイス、流石だね、シン。あれぇ、君もバディを出したのか?今度は逃さないよー。」

「もう逃げない!行くぞ!ジョーカー!」

「承知!」

雅樹は桐人、ジョーカーはシンと戦った。雅樹もバディを解放したおかげで、桐人と互角に戦えるようになった。

「一人で勝てるのかなぁ?バディがいなくても大丈夫ぅ?」

「調子に乗るなぁ!」

雅樹は桐人の攻撃を読み弾くようになった。

「やるねー。少しヤバイかも。」

その時、雅樹の拳が桐人に命中した。

「いったー!もう許さない!」

そういうと桐人の剣の速度が更に上がった。(ヤベェ!だけど、死んでたまるかぁー!)雅樹も力を振り絞る。

「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇー!」

雅樹の身体に桐人の攻撃が命中した。

「これで終わりだよー。」

雅樹に攻撃がしそうになった瞬間、雅樹の身体が消えた。

「あれぇ、またいなくなちゃった。」


雅樹が目を覚ました時、近くにジョーカーがいた。しかし、ジョーカーも押されていた。

「ジョーカー...」

「やっとお目覚めですか。私の能力で貴方をここに連れて来ました。こちらはピンチですね。」

雅樹は力を振り絞って立った。

「俺に出来ることはないか?」

「私の思いに応えてください。それだけです。」

「分からねぇ、だけどやってみる。」

そう思った時、雅樹は手袋に何か起こった気がした。

「そうです!それが共鳴です!さあ力を!」

雅樹は左手の手袋をシンの方に飛ばした。そして、シンの方にワープした。

「...!」

「おおおぉっ!」

雅樹の拳がシンに当たった。その時、桐人が来た。

「なんで!」

「あとはお前だ!」

雅樹の動きはさっきよりも速くなった。雅樹が攻める。

「吹っ飛べぇー!」

雅樹が桐人を打ち上げた。それと同時にジョーカーもシンを打ち上げた。

「今です!」

ジョーカーが彼らの遥か頭上に手袋を送った。そして、雅樹がそこにワープした。雅樹が力を込めると、拳が何倍にも大きくなった。

「いっけぇー!」

その拳を地面に叩きつけた。彼らはその拳をまともに受けた。地面にヒビが入った。

「俺達の勝ちだ!」

そう言って雅樹達はその場を立ち去った。














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