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「千葉県ぽこぽこパーリなィッ」
終わりを知ったのは
鉄柵で鎖された瞬間
蓄音機から聞く破滅の刻
あの光りは幕張から
忘れられた社にて
旅客機の爆音で目を覚ましたんだ
ウォータースライダーの夢を見てたのさ
果ての地は銚子にて
嗚呼 ぽこぽこしているんだ
世は無常の連なり 成田市の先
アクアラインを歩こう
目指すは更地に建つ竜宮城
寒風の吹く中
大きな水溜りには電信柱しか写ってなかったよ
俺たちは ぽこぽこしていくんだ
終わりはない 終わっても
俺たちの手も届かなくなる所まで
千葉県は続く




