第二話 ミドルフェイズ 『遺跡のトラップはチョロかった!?』 5
優恵;「行くぞみんな!」
ここから先は特に問題などなかった。判定は余裕で成功し、PC達の進行を阻むトラップの数々はーー「麒龍をカバーリング!」「優恵にプロテクション!」「トゥールアイ!」「ダメージは0だ!」「つ、次のダメージは……」ーー優恵の高い防御力によって全て弾き飛ばされていったのだった。
GM:最後の攻撃だ! ダメージは……33点だ!
優恵:「マズイ!?」《トゥールアイ》で受け流す! 4点軽減!
信二:「《プロテクション》!」 4点軽減!
優恵:防御が12の軽減点が8点だから……ダメージは13のダメージだ!
GM:……ドウシテコウナッタ?
優恵:俺の防御力を甘く見たからだ。
GM:てかお前、前回攻撃特化で行くって言ってただろ!?
優恵:そんな過去は忘れた!
信二:これが金の力だ!
GM:では君達は無事に通路の先にたどり着き、石像のスイッチを切った。
優恵:ガッチャン!
しかし被害も大きかった。防御力を装備で重点的に強化した優恵だったが全ての攻撃を受けて無事では済まなかった。そのため優恵はポーションとナヴィさんの弁当を飲み食いしてHPを回復していた。しかしそれでも失ったHPとMPを回復しきれなかったため優恵は……
優恵:回復が足りない! 余った弁当よこせ!!!
……と優恵は信二の弁当も平らげていた。まさかこの弁当が悲劇を生むことにまだ誰も気づいていない……




