第二話 ミドルフェイズ 『謙虚であれ!』 5
GM:では君たちはさらに進むと次の部屋へとたどり着く。その部屋の中心には宝箱が置いてある。麒龍:(即座に)「諦めよう」
信二:「『謙虚であれ』そういうことじゃない?」
GM:ちなみにその宝箱の周りにはスケルトンが二体いる。
優恵:「スケルトンぐらいだった倒せるような気がするんだけど?」
麒龍:「待て! あのキラーマシーンの悲劇を忘れてはいけない!」
優恵:「そうだな……しかも謙虚であれって書いてあったしな」
信二:「スルーしよう」
GM:では見つからないように行くってことでいいね? 言っておくけどその部屋の奥にまだ扉があるよ。
優恵:「そうだな」
GM:じゃあスケルトンも宝箱も無視するってことでいいね? 部屋の端をこっそり歩いて行くんだね?
一同:『うん』
信二:ばれないようにな!
優恵:謙虚であれだしな!
若き冒険者たちの心には今だにキリングマシーンの恐怖が深く、深く刻まれているようだ。
GM:あははは……(乾いた笑い)
優恵:「宝箱はちょっと欲しいけど……諦めよう」
信二:「触らぬ神に祟りなし、だ」
麒龍:「眠れる獅子を起こすのは得策ではない」
白野:「ヤブ蛇はごめんだ」
優恵:「白野気づかれないようにトラップサーチだ」
信二:『カサコソ』と部屋を確認する白野……Gみたい……




