オープニング『始まりは突然に』2
優恵:麒龍君がスケキヨのように地面に刺さってる。
麒龍:僕は某TRPGの魔剣使いの青年ですか!?
GM:いや……君たちはベットの上に寝かされている。
信二:ベット、だと?
優恵:「マタタビ!?」ていって起きよう。
信二:「知らない天井?」
GM:隣を見ると四人全員いることが確認できる。
優恵:よかった! みんないる! しかし冷静になって見てみるとそこにはエルフや妖精、魚が横たわっている。「だ、誰だこいつら!?」
麒龍:そうだね。顔が全然違うもんね。
優恵:「まずこのイケメンエルフは誰だ?」
麒龍:せやな。
信二:(姿見を見る仕草をして)「こ、これは俺ではない! 俺じゃない!」
優恵:「そして……この羽の生えた生物はなんだ?」
麒龍:「羽の生えた? 誰ですかそれは……」
優恵:(言葉を遮って)「お前だよ!」
麒龍:「人間に羽が生えているわけないだろ」
優恵:「そして最後に一番おかしい人物……そう。小学生低学年か幼稚園生が書くような魚の絵のような生き物は?」
白野:「俺は人間だよ?」
優恵・信二・麒龍:「嘘つけ!!!」
GM:魚が喋るんだ。そんなこんなでガヤガヤしていると『ガチャ』と音を立てて扉が開くんだよ。するとスラリとしたエルダナーンの女性が部屋に入ってきた。
優恵:Oh……信二と同じ種族が……