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食物連鎖

作者: そこぬけ。

夏の日差しがまぶしい昼時、ある店では学生や大人たちでいっぱいだった。

そのなかの客の一人である彼は、ハンバーガーを食べながらふと思った。


男「このハンバーガー、うまいなあ。

  牛も大量生産されて値段も手ごろ、文句なしだ。

  最初に家畜を考えた奴は天才だな」


そう思いながら彼は口を大きく開けかぶりついた。




彼のいる場所から遠く離れたところで同じ意見を持っている奴がいる。


奴「ああ、家畜ってのは便利だ。やっぱり俺は天才だな。

  もっと活きの良いのが食べたいな、今度はあの子供を殺して食べよう」


奴はそう言うと容赦なく、幼い子供を殺して食べた。


奴「ふぅ、うまい。さて、次は・・・最近流行っている大食いに挑戦してみようかな」


奴が言い終えてすぐに、世界中に大地震が起きた。

大地震は家を壊し、津波を起こし、空は暗雲になり激しい雷鳴が・・・。




小さな羽根をつけた男の子が奴に叫んだ。


天使「もう、やめてください!あなたは神なのですよ!

   それなのに自分の腹を満たすため・・・家畜として人間を造るなんて!!」


奴、つまり神は無表情でこう言った。


神「変なことを言うやつだ、人間にとって牛が家畜なら

  私にとって人間が家畜なのだよ。

  これが食物連鎖、いや摂理と言うべきかな」




下の世界では、突然起きた天変地異に逃げ惑う人々。

そして、神に祈りをささげる声が聞こえてきた。


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― 新着の感想 ―
[一言] ハジメマシテ、ねねです(o^∀^o)ストーリーが不思議でいいなぁと思いました!! これからも頑張ってください。
[一言] 最後のオチ、かなりドキっとしました!! 食物連鎖・・・食うものも、所詮は食われるもの。 とても面白いシナリオですね(*^-^)
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