表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『  』と呼ばれた少年  作者: リフ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/29

第13話 鑑定玉の違いとこれから

星渡(ほしわたり) (めぐる)

年齢:18歳

SP:35/100

通常スキル:【気配遮断】【短剣術】



「ん?」


 俺の知っている鑑定玉とは表示が違うな。項目が随分と少ない。

 試しに【気配遮断】に意識を集中してみたが内容も表示されなかった。


「もしかしてクラスⅢだから?」


 周りに聞こえないように呟く。

 俺の持ってる鑑定玉はクラスⅤだし、その違いが出ているのかもしれない。

 試しにこの鑑定玉自体を鑑定してみる。



《鑑定玉》クラス:Ⅲ 品質:良



 うん、まず効果の説明がない。

 それに俺の鑑定玉とは品質も違う。


「ちょっと、大丈夫?」


 マァが小声で訊いてくる。


「大丈夫だ、問題ない」


 ここが受付である事を思い出し、これ以上見るのを止めた。


「確認が終わったわ、書類を持ってきてもらえる?」


 マァがカウンターの奥に向かって言うと、さっき受付をしてくれた職員が来た。


「ではこちらにご記入をお願いします」


 俺達は書類をそれぞれもらう。


「終わりましたら再度お呼び下さい」


 そして職員は受付からいなくなった。

 俺の書類はマァに書いてもらう。

 周りに聞こえないよう耳打ちしたが、SPとスキルの所で少し驚いていた。どっちも教えてなかったからな。

 固有スキルと装備スキルに関しては言わない。この鑑定玉では表示されなかったし、効果的にもかなり目立つ。こっちは隠さないと余計な面倒に巻き込まれそうだ。


「これでいい?」


 マァは俺の手を握りながら書類を渡してきた。


「ありがとう。大丈夫だ」


 俺は試しにマァの手を一瞬離すと、書類の文字が全く知らない文字になった。


「そう」


 マァは俺の手を再び握り、二人分の書類をまとめて受付に置く。


「書類の記入が終わったわ」


 マァがそう声を掛けると職員が戻ってくる。


「では身分証を作って参ります。少々お待ち下さい」


 職員はその書類を持って受付を離れた。


「ねぇ、メグル」

「ん?」


 マァは緩く波打った青髪を耳に掛けるとこちらを見た。


「身分証を受け取ったらまず宿をとるわ」

「ああ」

「でね、出来ればこれからも一緒に行動したいのよ」

「一緒に」

「そう、お互い助け合える部分があると思うの」


 俺は言語の壁があるし、この世界の常識も知らない。既にここまでマァに頼り切りだから、これからも一緒にいてくれるのは助かる。

 逆にマァは国を出てきたから周りに知り合いがいない。森での出来事のように一人では犯罪者に狙われる可能性もある。

 確かにお互いに補える部分はありそうだった。


「どうかしら?」


 こちらを覗き込むマァの瞳は微かに揺れている。

 断られるか不安なのかもしれない。


「ああ、こちらこそ」


 その瞳に俺は力強く頷き、笑顔を返した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ