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01 王子様、かく語りき

 皆様、初めまして。


 あ、もし本編である《シンデレラのないしょ話 ~元祖悪役令嬢は王子様に報われない恋をする~》を読んで頂いた方なら、『初めまして』はおかしいかも知れませんね……

 ……ん? 何だい?ジャボット、じゃなかった、シンデレラ。今日も可愛いね。

 え? ここに来るのは、全員本編を読んだ方ばかりだって?


 ……しまった! またやってしまった………

 どうも僕は、ここぞというとき、失敗するように出来ているらしい。



 コホン、と、というわけで、本編をご覧頂いた皆様。

 僕は童話国はペロー地方、シンデレラ町の王子と申します。

 今回、案内人を務めますので、宜しくお頼み申し上げます。


 本編ではこの案内人の役を、現在我が妻となっている元ジャボット、現シンデレラが務めて参りました。

 正直、今回この役目を引き受けて、はじめてどれだけ大変なものかを実感した次第です。

 そして改めて、本編の長い話を案内人として務め上げた我が妻の苦労、努力、有能さ、そして何より愛らしさを、再確認いたしました。


 え? 最後の『愛らしさ』は余計じゃないかって?

 ははは。


 いや、我が『妻』と『愛らしさ』は、切っても切れない、一体となった属性であり、彼女のことを語るのに、『愛らしい』の一言を入れるのは、もはや全人類に課せられた義務……どうしたの? ジャボット、いやシンデレラ。

 何故、世界のコモンセンスについて説明している最中に、僕の服の裾を引っ張るんだい?


 え? 恥ずかしい? 何を言うんだ。


 夏は暑い、冬は寒い、バラは赤い、スミレは青い、砂糖は甘い、そして君は可愛い。


 そんな誰でも知っていることを言っているだけなのに、何を恥ずかしがることがある?

 僕は今まで「砂糖は甘い」と言った時、砂糖に裾を引っ張られたことはないよ。


 え? 砂糖に服を掴む指はないって?

 ははは、これは一本取られた。君は賢いね。


 そうだ! これからは君のことを語る際は、『可愛い』の他に『賢い』を追加することにしよう!


 ……あ! こらジャボット、何をする!!


「えー、我が夫である王子様にこのまま案内人をさせていると、話が先に進まないので、私こと元ジャボットにして現シンデレラが前置きをはしょらせて頂きます!」

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