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第二話 【代償と能力】

士鬼「ん~!!どの料理も最高に美味いな!!」

机には空になった皿が積み上げられている。9割士鬼が食べたものだ。

クラリス「あんた…どんだけ食べるつもりよ…。お礼とは言ったけどもう少し遠慮というものをねぇ~…」

話に耳をかたむけるわけもなく、クラリスが話している間も空になった皿は増えていく。

クラリスは呆あきれたように聞いてないし…と言った。

クラリス「お金足りるかしら…」

と財布の中身を確認するクラリス。ようやくお腹いっぱいになったようでごちそうさまと士鬼は手を合わせた。

クラリス「ようやくお腹いっぱいになったのね。まぁ、仕方ないわよね。」

士鬼「?どういうことだ?」

と首をかしげる士鬼にクラリスは問いかけた。

クラリス「いつもこんな量食べてるわけじゃないでしょう?」

士鬼「そりゃそうだ!こんだけ腹が減るのは火出したりした後だなぁ」

クラリス「それよ。人類には5種類の生き物がいるの。1つ、普通の人間。2つ、動物。3つ、魔力を削りながら戦う微人間。4つ、なにかを削りながら能力を使う微人外。5つ、魔物よ。あんたは4つ目の【何かを削りながら能力を使う微人外】よ。」

士鬼「そのな・に・か・ってなんだよ。」

クラリス「あんたは火を使ったらお腹が減ると言ったわね。」

こくりと頷うなずく。

クラリス「火を使えば使うほど、次第に空腹が増すのよ。だから使い過ぎには要注意ね。」

士鬼「使いすぎると…どうなんだ…?」

士鬼は恐る恐る聞く。そんなこともわからないのかと言わんばかりの目で士鬼を見つめるクラリス。

ため息をつくと口を開いた。

クラリス「死ぬほどお腹がすきすぎてもしかしたら死んじゃうかも!!」

と士鬼をビビらせる。顔が青ざめた士鬼を見てクラリスは笑った。

クラリス「あははっ笑死にはしないわよ笑でも、倒れはしちゃうかもね。」

一息ついたところでクラリスは立ち上がりお会計をしてくるからと言って先に店を出るように言った。

会計を済ませたクラリスは士鬼のところへ行き、少し街を歩こうと街を周り始めた。

もちろん服屋や、アクセサリーショップもあるがほとんどが飲食店だった。

士鬼「飲食店がほとんどだなぁ…うっ…これ以上見ると食べたさと気持ち悪さが…」

とお腹と口を押える士鬼。

クラリス「さすがにあれは食べ過ぎよ。店員さんの顔青ざめてたし。」

少し休憩するために近くの自然に囲まれた公園に寄り、木下で休むことにした。

士鬼「ところでクラリスはこれからどうするんだ?まだ追われてるんだろ?」

クラリス「…そうなのよね。ほんと、どうしようかなぁ~」

士鬼「守ってくれる仲間?友達?はいないのかよ」

クラリス「残念ながらね。」

とうつむくクラリス。そんな時士鬼はあることを思いついた。

士鬼「そういえば、もうここにいるじゃねぇか。」

顔を上げ士鬼を見ると士鬼は親指だけを立てて自分自身に指していた。

士鬼「俺たちもう、友達だろ?友達なら守るのなんて当たり前だろ」

と、満面の笑みで言ってくれる士鬼に思わず目を見開いてしまった。

クラリス「それって…つまり…」

士鬼「おう!これからよろしくな!クラリス!」

うん…うん…!と嬉うれし涙を流した。


こうして士鬼とクラリスの旅が始まった。


城の王の座の前で手足を縛られた士鬼とクラリス、そして目の前にはこの国を治める国王、

アルベルト・フォーライト国王が王の座に座っていた。


遡さかのぼること数時間前。

クラリス「今日は王都の宿で一泊して、明日の早朝にここを発ちましょう。」

士鬼「えぇ!?明日すぐに出るのかぁ!?もう少しゆっくりしてこうぜぇ…」

クラリスは腰に手を当てて言う。

クラリス「忘れてないでしょうね!私達は追われてるの、同じ場所にずっとなんている暇ないわ。それに、そんなんだからだらけていくのよ。」

士鬼はぐだぁと腰を曲げておっしゃる通りです…としゅんっとしたように言った。

クラリス「とにかく、一泊するための宿を探しましょう」

そんな会話をしていると周りがざわざわと騒ぎ始めた。

周りの視線の先には、フォーライト王国の騎士軍が王国中を見回っていた。いつもはそんなことない。つまり誰かを探しているということ。

士鬼「やけに騒がしいな」

クラリス「何かあったのかしら。」

騎士軍の一人がいたぞ!情報によるやつらだ!!と指をさし叫びだした。

誰だ誰だと士鬼とクラリスはきょろきょろ見渡すが騎士軍は二人に一直線に向かってくる。

士鬼「え?え?え??まてまてまて、なんかこっち来てねぇかぁ!?」

クラリス「い、一旦逃げましょう!!」

二人は逃げ出したが挟み撃ちされてしまった。

クラリス「ちょちょちょちょっと士鬼!あんたなにやったのよ!!??」

士鬼「俺なんもやってねぇよ!ちょっとあんたら話だけでも!!」

騎士「確保ぉぉぉおおお!!」


そして現在に至る。

目の前にはフォーライト国王が目の前に座っていた。

士鬼「おい!俺らが何したっていうんだよ!!!」

国王「…手荒な真似を許してくれ。私が聞きたいのはただ一つ。」

士鬼とクラリスは息を飲む。

国王「あの銃声はなんだ?王国の一部ではパニック状態が起こっている。目撃情報では周辺に君たちがいたと報告された。何か知っているのか?」

士鬼/クラリス「!!」

国王「知っているのだな。何があったか説明しろ。」

士鬼「なんで言わなきゃなんねぇんだよ!てめぇには関係ねぇだろ!!」

士鬼がそう叫ぶと部屋に響き渡った。すると一人の騎士が剣を構えた。

騎士「貴様!!国王陛下の御前だぞ!!口を慎めこの無礼者が!!!」

国王「構わん。剣を治めよ。」

騎士「ッ…御意。」

と渋々剣を戻した。そしてあの場で何があったのか、そして士鬼とクラリスが何をしていたかをクラリスは説明し始めた。


クラリス「…と、いうわけなんです。お騒がせしてすみませんでした。」

国王「そういうことだったのか…。この者達の縄をほどいてやりなさい。」

国王が言うと騎士たちは言う通りに士鬼とクラリスの縄をほどいた。

国王「騒ぎはこちらで何とかするとしよう。しかし、士鬼、と言ったな?お主の炎で一部の木が燃えてしまった。そのためこれから二人には木を植え替えてもらう。騎士を二人護衛で付けよう。あと、その盗賊らの捜索もしておこう。」

士鬼「うっ…確かにやったけど…めんどくせぇ~…(小声)」

そういうとクラリスが士鬼の頭を無理やり床につけさせ、クラリスも姿勢正しくなり、御意。と放った。


森に戻ると士鬼の炎の跡が地面に残っていた。木は数本が焼け、中には跡形も残っていない木もあった。

作業をしながら二人は会話を交わした。

クラリス「ちょっと士鬼!あの方が誰か知らないの!?」

士鬼「知るかよ!俺はずっと国外で暮らしてたんだ!国のやつなんか知らねぇよ!」

はぁ…と呆れたように説明を始めた。

クラリス「あの方はねぇ、現フォーライト王国国王、アルベルト・フォーライト国王陛下よ!?あの国の責任者であり管理者なの。」

士鬼は顔が真っ青になりながら驚いた。

士鬼「あのでっけぇ国を…あのおっさん、いや、あの方が一人で…?う、嘘だろ…俺…めっちゃやばいこと言ってね…?あれ…俺…死ぬんじゃね…?(震)」

クラリス「幸い処刑はないわ。国王陛下が優しくてよかったわね。おかげで死なずに済んだのよ。」

陛下っ…!ありがとうございます…!このご恩は一生忘れません…!!と神に祈りを捧げるかのように正座する士鬼にクラリスはいいからさっさとやれときつく当たるのだった。

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