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大晦日

作者: ぼけりんご

そわそわと、どこか落ち着かない午後11時。

今年も後1時間で終わってしまう。


高校を卒業して一人暮らしを始めた今年は

1人で年を越してみたかった。

実家のあの賑やかな大晦日はだんだんと苦手になっていたから。

父も母も異様に高揚していて、やたら話かけてきた。

まるで、1年分の家族孝行のツケを払うように。


何処からかきこえてくる除夜の鐘を厳かに聞いていると、心細くなってくる。

まるで、自分だけが今年に取り残されてしまいそうな気持ちになってしまう。

そうして気がついた。

あぁ、父と母もきっと怖かったんだ。

家族の誰かが取り残されてしまわないように、必死に繋ぎ止めていたんだ。

あのたわいもない会話たちがふと懐かしくなった。

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