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作家目指してるんです

作者: 櫻樹麗華
掲載日:2022/04/09

注意書き

ツ→ツッコミ ボ→ボケ


ツ「作家目指してるんです」


ボ「へ―そうなの。じゃあ俺がコツを伝授してやるよ」


ツ「ホントですか? ちなみになんですけど、新人賞とか獲ったんですか?」


ボ「獲ってないがそれが何か」


ツ「偉そうに言わないでください」


ボ「えーいいじゃん別にー。そこはご愛敬ってことで。てへぺろ」


ツ「キモいな」


ボ「んでどんな小説書いたの?」


ツ「お、聞いてくださいます? なんと、巨大な宇宙空間の中で、星がたくさんあって、そこで戦争が起きて戦うっていう話なんです!」


ボ「スター〇ォーズに似てない?」


ツ「失礼だな。スペースオペラですよ。知らないんですか」


ボ「知らない」


ツ「あっさり言いますねぇ。本当に小説のこと分かってます?」


ボ「当たり前だよ。百戦全敗のボツって言ったら俺だよ」


ツ「そこは普通百戦錬磨の達人じゃなく!?

  もういいですよ。アンタ頼りにしたら時間の無駄ですよ」


ボ「いいの? 今ならお安く小説の批評してあげてもいいよ」


ツ「なんで上から目線なんですか。もういいですよ」


ボ「ちなみに小説のジャンルは?」


ツ「時代ファンタジー小説です」


ボ「ちょっと読ませてみろ」


ツ「だからなんでさっきから上から目線なんですか。

  まあ、読んでみてください」


ボ「(火曜サスペンス劇場の効果音)なんじゃこりゃー!」


ツ「え? 何? 殺人要素ないけど」


ボ「接吻って!『接吻』って!」


ツ「接吻がどうかしたんですか」


ボ「これだから素人は。接吻って言葉は幕末くらいに作られた言葉で、それまでは『口吸い』って言葉が使われてたんだよ。時代考証はちゃんとしないと、いくらファンタジーでも時代小説は書いちゃいけないよ」


ツ「そうなんスか。そりゃ失礼しました」


ボ「君は現代ミステリーを書いた方がいい。恋愛ものでもいいぞ。クフフ」


ツ「何想像して笑ってんですか、気持ち悪いな」


ボ「いや、俺ときみの絡みだよ」


ツ「BLかよ。え、いや、あなたそういう嗜好の持ち主だったんですか!?」


ボ「至って正常だ。安心したまえ。きみを食べようなんてこれっぽっちも……これっぽっちも……あ……ない……」


ツ「ちょっと今危なかったですからね? 俺の貞操の危機がありましたからね!?」


ボ「ところで、キミは何作家になりたいんだい?」


ツ「ライトノベル作家です。あなたもライトノベル作家目指してるんですか?」


ボ「だったらなんだよ」


ツ「何で急にキレるんですか。意味わからないですよもう。

  ところで、あなたはどのジャンルで?」


ボ「BLで」


ツ「やっぱBLかい!」


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