一章終了時点での登場人物紹介
・笹原 大樹
本作の主人公にして、なかなか素直になれないヘタレーマン。他人よりも自分に対して嘘を吐くタイプなので結果的に他人にも嘘つきになってしまうが、嘘を吐くのがそもそも向いていないタイプ。
右投右打で、ポジションは元キャッチャー。最後に背負っていた背番号は2番。
好きな漫画は『進撃の巨人』『東京喰種』。世界が滅んだり崩壊したりするのいいよね。
・向居 樹里
本作のヒロインもどきにして、大樹の好きな女の彼氏の妹。見た目はビッチでギャル風味。しかし所詮は見掛け倒しの人。あんまり素直じゃないようで、実は意外と正直者。しかし気遣いの仕方が上手くないのと口の悪さが玉に瑕。尽くすタイプだということは他人にはあまり知られていない。
駒ヶ原学園軽音部のボーカル担当。あとギター。部活では周りに合わせてJ-POPとかやってるけど、ほんとはハードロックとか古い洋楽とかが好き。
好きな漫画は『NANA』の音楽やってる方のナナ。マジでパンクで超カッケー、とは樹里の弁である。
・上月 睦月
被ネグレクト系美少女。またの名を、大樹のヒロインになりそこなった女。正人と付き合う。生い立ちゆえに他人の感情を慮る能力が少々(というレベルを超えて)欠けているが、悪意はない。ナチュラルサイコパスのように見えるが情は厚い、が、人には理解されにくいのが弱点といえば弱点。
得意科目は理科、数学。現国、古典のテストで『作者の想いを自由に述べなさい』とか言われると『なに言ってんだコイツ?』と首を傾げてしまう系女子。お前には何よりも情緒が足りない。
好きな漫画は『君に届け』『おはよう、いばら姫』。誰かがそこにいてくれる、ただそれだけで温かい――。
・向居 正人
大樹の幼馴染にして親友。イケメン。ラスボス。主人公体質。睦月の彼氏。
特に家庭の事情で悩んだりもしていないし、自分の才能に憂えたりもしていないし、他人に強烈な劣等感を覚えたりとかもしていないし、妬み嫉みが深いということもなく、全体的に高いレベルで能力のまとまった普通にそこそこすごい人。根っこの部分は能力主義者だが、能力を活かすのは意思であるため能力と同時に『姿勢』や『根性』なども重視する。そのため、大樹の野球の能力を誰よりも評価していたのは正人でもある。
右投左打。ポジションはピッチャー。エースで四番。得意球種は高速スライダー。
好きな漫画は『MAJOR』『ワンピース』。前向きに、明るく生きることしかできないのが彼の宿命。
・笹原 鮎菜
みんな大好きお姉ちゃん。大樹の三歳年上の従姉。大学二年生。地方出身の方言女子だが、実は家の外では標準語。気安い相手の前だと素の口調になるよね。
大樹の両親が離婚する際、母親の代わりに大樹の面倒を見るという名目でやってきた子。実は作中屈指の闇の持ち主だが、溢れ出る母性の輝きが今のところは闇を撃退してのけている。いつか彼女の話も書きたいですね……。
得意料理はカルボナーラとロールキャベツ。でも男って、肉じゃがとかカレーとかやっぱ作ってほしいのかなあ? みたいなことをよく思ってる。
好きな漫画は『たいようのいえ』『クッキングパパ』。誰かと食卓を共に囲めば、そこに笑顔の花が咲く。
・佐藤 勘助
大樹の小学校時代の担任の先生。通称サトセン。薄毛が悩み。
漫画は特に読まないが、『ごくせん』は全話見てた人。でも合気道は受け身が苦手で挫折した。
・岸本 雄作
別名・不動明王。あの夏の四番バッターにして、中学時代はエースナンバーを背負っていた。
いつもムッツリしている寡黙な人だが、不機嫌というわけでもない。女子にはよく怖がられるが、別に乱暴者なわけでもない。見た目で誤解されがちなのが悩みだが、打ち明けられる相手がそもそもあまりいないので、それを愚痴ることもめったにない人。
実は三人の妹がいて、毎日のように振り回されている苦労人でもある。
駒ヶ原学園野球部の正捕手。エースナンバーは正人に譲った。左投左打。その強肩から放たれる送球は盗塁殺しとして有名。
好きな漫画は『高嶺と花』『恋と呼ぶには気持ち悪い』。妹に読まされるせいで、最近の少女漫画事情に詳しくなりつつあるのは男としてどうなのか。
というわけでキャラクター早見表的なあれです。作者の覚書ともいう。
サトセンはもっと作り込みたかったキャラですね。貴重な大人キャラ……!