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姫様を助けたのは失敗だったが、割と好き勝手に生きています。  作者: 井田六
第五章 異世界生活編01 奮闘編
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< 14 情報収集部隊、東へ >


【多重思考】さんたちに移動手段(=【目玉】)を与えた事に、メリットも有った。

危険な魔法を、本体(=俺のこと)から離れた場所で、実験が出来ることだ。

早速、【火属性魔法】と【風属性魔法】を担当していた人(?)たちが、荒野にスッ飛んで行ったが、その後も、そこそこの数の人(?)たちが荒野に向かって行った。

破壊活動が行われることに、心が痛むが、いつか必要になる日も来るかもしれないと思い、諦めた。(諦めんなよ)

元々、荒野なんだから、別にいいよね。(開き直んなよ)


残った人(?)たちには、情報収集と、食料探しと、魔物退治と、拠点作りをお願する。

その際、食料探しの人(?)員を減らし、情報収集に充てる人(?)員を増やして、隣の街にも派遣することにした。

理由は、今、情報収集をしている街の人の出入りが少なくて、”身分証を持っていない人が街に入る方法”が分かりそうになかったからだ。


行こうとしている街の、さらに東の方角に在る隣の街まで、【目玉(仮称。魔法で作られた目)】を派遣したのだが、その際に、新しい移動方法が編み出された。

その移動方法は、先ず、真上の高い位置まで【転移魔法】で移動し、遠くに見える目標を目印に、そこに【転移魔法】で移動するという方法だ。

これによって、あっと言う間に隣の街まで、【目玉(仮称)】を派遣できた。


隣の街の門と、街の中に、情報収集の為の【目玉(仮称)】を配置し、その街からさらに東の方角へ【目玉(仮称)】を飛ばした。

さらに東には、かなり大きな街が在った。

そこは、大きいだけの街ではなかった。

その街の中央の北寄りの場所には、お城が在った。

「もしかすると、この国の首都かもしれない。」

そう思い、この国の状況を知ることが出来ると思って、【目玉(仮称)】を追加で派遣して、情報収集をお願いした。

そこで、情報収集部隊の派遣が、一区切り付いた。


そして、俺はまた、暇になった。

”要らない子”という単語が頭をよぎったが、それを振り払う。

まだ、太陽は高い位置に在るが、夕食のことを考えた。

そして、肉を焼く方法を改善できないか、考えることにした。

今、肉を焼くのに、魔法で石の板を作り出して、その表面を【ファイヤー】の魔法で熱して、焼いている。

もっと簡単に出来ないか考える。

石自体を熱する? ”火”は必要無いよな。”熱”だけ有れば良い。

「熱を発生させる魔法って有るのかな?」と、思ったら、【ヒート】と言う魔法が在る事に気が付いた。

次からは【ファイヤー】ではなく、【ヒート】を使ってみよう。

ふと、【クリエイトストーンプレート】と【ヒート】を合わせて、【ホットプレート】という魔法を作ろうかと思ったが、それは自重した。

別々に魔法を使っても、たいした手間てまでは無いからね。


次に、肉や芋を切る方法を考えた。

包丁が無いので、魔法で何とかしようと思って。

包丁の代わりに【風刃】を使うのは良いとして、魔法で作った石の板の強度が十分なのか、確認をしようと思う。

【クリエイトストーンプレート】で、石の板を作り、その表面を、手加減した【風刃】で切り付ける。

傷は付かなかった。

「強度は大丈夫そうかな?」

実際に芋を一つ、切ってみることにした。

芋を切る程度の力加減で、【風刃】で切り付ける。

切った芋を脇にどかして、石の板の表面を見る。

よし、傷は付いていない。

【風刃】を包丁の代わりに使えそうだ。

これで、包丁を買わないで済むね。

念の為、石の板の強度を調べることにする。

肉を切るイメージで、【風刃】で切り付ける。大丈夫。

骨を断つイメージで、【風刃】で切り付ける。大丈夫。

魔物に放つ感じで、【風刃】で切り付ける。深い傷が付いた。

力加減を間違わなければ、十分に使える強度の様だ。

やったね。


隣の隣の大きな街で情報収集をしてもらっていた【多重思考】さんから、頭の中に報告が来た。

その大きな街は「王都」と呼ばれているそうだ。

あの城には王様が住んでいるのだろう。

そして、身分証が無い人の、街への入り方が分かった。

身分証を持たない人は、銀貨一枚を支払う必要があるのと、水晶玉の様な物に手を触れて、ステータスの確認をされる様だ。


色々おかしいステータスを、何とかしなくてはいけなくなった。


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