< 05 地球の在る世界の神05 >
げげ現場は事故で起きています。
まままま、まづわ、状況かくニン。状況確認コレダイジ。
死しゃがいちめい、くるま2台ソんしょウ、道路のいちぶそんしょう。さくが変けイ。
げげげ原因。
よよ横たわル、死たイから目をそらしツツツツ、くるまをみて、くるまをみて、道路にのこル黒いあとをみる。
そそして、わたしが立っている場所をミる。
げんばのじょうきょうwo、頭に入れます。
原因はんめイ。
原因、わたし。
こここの不祥事はやばい…かな?
やばい…よね? やばい…かしら? やばい…よね?
………おわった?
初日だよっ? まだラーメン一杯しか食べてないよっ?
神、…クビ?
この世界から離れるのなんて、やだよっ。
………………………。
………………………。
………………………よし。全力で隠そう。
うん。できる。わたしはできる子。
全力で隠す。全力全開です。
わたしは神。この世界の神。
何でも出来るのです!
確か、無かったことにする魔法が在りました。
お目付け役の方に教わりました。
笑顔で「お勧めはしないよ。」とも言っていましたが。
全力全開の今のわたしなら、やれる、絶対やれる。
大丈夫。
綺麗さっぱり、無かったことにして見せましょう。
魔法の名前を聞いた時は、ふざけた名前だと思いましたが、今なら分かる。
これは、わたしの為に在る魔法だと。
わたしを救う為に在る魔法だと。
そして、私は呪文を唱える。
全力全開で。
「なかったことにな~れ~。」
確かな手応えを感じる。
いける。
それを実感した。
そして…。
元に戻りました。
わたしは、できる子です。
壊れていた2台の車は、わたしの前を通り過ぎて行きました。
道路に黒い跡も在りませんし、車が乗り上げた部分も壊れていません。
柵も壊れていませんし、亡くなっていた方も倒れていません。
完璧です。
事故は無かったことになった……はず……です。
………………。
………………。
「うん、死体は無くなっています。」
「うん、死体は無くなっています。」
大事なことなので、2回、声に出して言いました。
ですが……。
「死体になっていた方は、何処に居らっしゃるのしょうか?」
死者が出た場合には使ってはいけない魔法だということは、姉に相談してから知りました。




