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< 01 地球の在る世界の神01 >


「ふふふふふ。おめでとう、わたし!」

「”神”就任、おめでとうっ! わたしっ!!」

「一生懸命勉強したわたしっ! よくやったっ!!」

「うおーーーー!!」

こぶしを握り締め、上を向いて吠えるわたし。

そして噛み締めるように、「よくやった、わたし。」、「よくやった、わたし。」とつぶやいて、心を落ち着ける。


ここは天界。神たちの住む世界。

”世界の神”となった者に与えられる個室的なスペースで、わたしは視線を足元に移す。

ただ白いだけの空間に居るわたしの足元には、黒く丸い窓が在り、その先に青い球体が見えている。

青い球体の名は、地球。

神たちの間で話題になる星、堂々の圧倒的第一位。

曰く

「最高そして最高。」、「メシうめー。(涙)」、「ラーメンやべぇ。」、「お菓子最高。(号泣)」、「もう他の世界なんか行いけない。」、「俺の居るべき世界がここに在る。(歓喜)」、「【至急】コタツから出る方法【やっぱいいや】」、「【超至急】コタツから出ずにペットボトルを処分する方法【超たすけて】」、「腐っちゃった。(てへぺろ)」、「堕ちた。(喜)」、「ぬまった。(喜)」、「ヤバイ。(歓喜)」、「マジパネェ。(歓喜)」、「神から語彙力を奪う驚きの吸引力。(笑)」、「神の魂さえも奪う胸囲の吸引力。(誤字など存在しないっ)」、「ひとおおすぎ。」、「くるまおおすぎ。」、「車が意外と速い件。(ビビッテナンカナイヨ)」、「【回避無理!】友人とさーきっとに行ったら二神ふたり一緒はねられた件【車なのに赤牛?】」、「転勤を命じられた俺が腹いせに巨大生物を送り込むが巨大化したヒトに全部撃退された件。」「【禁じ手?】他の世界が無くなれば転勤しないで済むんぢゃね?【神の一手?】」、「【急募】地球に隠れ住む方法」、「転勤を命じられたので全力で抵抗したのですが(中略)私は負けたのではなくこの世界で星になっただけです。」

などなど。

心配なモノも少し有りますが、好意的なモノが圧倒的に多いです。

…最後のひと死んでないよね?


それはそれとして、就任しゅうにん初日しょにちですが、早速さっそく遊びに行きましょう。

今日は、頑張がんばったわたしへのご褒美ほうびです。

わたしがこの世界の神なのですから、わたしを止める者など居ません。

一応、お目付めつけやくかたが居るのですが、ふんわりと監視するだけの様です。

ガチガチに縛り付けては、成長できませんからね。

うんうん。立派なおかたです。


さぁ、準備は万全です。

付箋ふせんだらけで巨大化したガイドブックを片手にぃぃ(ココで溜め)、いざっ!! 日本にっ!! ちますっ!!


設定

宇宙がたくさん在り、宇宙の一つに一つに、それぞれを担当する神さまが居ます。

それぞれの宇宙には、一つだけ、人の住む星が在ります。

神さまたちの言う”世界”は、”宇宙”とも”人の住む星”とも同じ意味で使われます。


”世界の神となった者に与えられる個室的なスペース”は、それぞれが自由にカスタマイズできます。

ワンルームの部屋にしたり、森の中のお城にしたりと、形も広さも自由自在です。

初期状態は、何も無い白い空間です。


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