11 3日目 ナナシサイド オークキングの身長を測る。そして、落ち込む
メイドさんに頼んでいたメジャーが届いた。
早速、オークキングの身長を測ろう。
手にメジャーを持ってソファーに座り、目を閉じる。
1.王都の南の荒野に、【隠蔽】の結界を半球状に張る。
2.オークキングを監視させていた【目玉(仮称。魔法で作られた目。正式名称まぢどうしよう)】を使い、オークキングを1体、転移魔法で結界の中に拉致してくる。
3.魔法でMP(Magic Point)を”0”にして、オークキングを気絶させる。
4.【魔法の腕】を生やした【目玉(仮称)】を使って、倒れているオークキングの体を真っ直ぐにする。
5.手に持ったメジャーを【目玉(仮称)】のところへ【転移】させる。
6.二つの、【魔法の腕】を生やした【目玉(仮称)】にメジャーを持たせ、オークキングの身長を測る。
7.気絶しているオークキングを、転移魔法で元居た場所に戻す。
ふう。
これで1体のオークキングの身長を測る事が出来た。
………………。
………………。
………………。
『うがーっ!』って、吠えたい気持ちになった。
その気持ちを、頑張って抑え込んだ。
吠えたい気持ちを抑え込みながら、あと8体のオークキングの身長を測った。
ソファーに座っていた俺。
堪らず、「うがーーっ!」って、声が出た。
部屋に居たメイドさんたちが、ギョッとしている。
「はぁーーーーーーーーーー。」
俺は落ち込んだ。
落ち込んだ俺は、目を閉じてソファーに寝転がっています。
部屋に居る【目玉(仮称)】に【魔法の腕】を生やし、それを使って地図を広げ、【ファイヤー】の魔法でオークキングの大きさを書き込んだ。
地図を丸めて仕舞った。
もう、今日は何もしたくなくなった。