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08 2日目 ある者の話 カーティー02


昨夜は、ちょっとだけぎた。


呑みながら、冒険者と結婚した元同僚の”おノロケ”を思い出した所為せいだ。

くそう。


頭の痛みをこらえていたら、昨日の出来事が頭の中によみがえってきた。

今回の仕事は、”つまみ食い(意味深)”が出来ると思ってたのに…。

「はぁ。」

溜息ためいきが出た。


彼らの泊まった宿に向かう。

宿の前で、彼らがめていた。

泣く女が一人と、男を怒鳴りつける女が二人。

修羅場しゅらばだった。

女三人がその場を離れて、門の方向へ向かう。

男は、宿の中に戻って行った。


さて。どちらに付いて行こうかな?

”死なせるにはしい人たち”は、どちらだろう?

考える。

昨夜見た”モノ”が、脳裏のうりよぎった。

私は、女三人の方へ付いて行った。


彼女たちは馬車を手配し、王都へ帰る様だ。

来た時と同様に、魔道具で姿と気配を消して馬車の屋根の上に乗り、彼女たちに付いて行く。


馬車の中の会話が聞こえてきた。

『男が同室の女を薬で眠らせておいて、商売女を連れ込んだ。』という話をしていた。

………………。

私は何も聞いてないですし、ナニモシリマセンヨー。(汗)


王都に帰って来た。

彼女たちは、ぐに冒険者ギルドに向かった。

パーティー解消の手続きをして、依頼辞退の違約金いやくきんを払い、ギルドをあとにした。


今回の私の仕事は、あのA級冒険者のパーティーをオークの集落の殲滅に向かうのをめさせること。

女三人については、仕事成功だよね。

うん。仕事成功。

それなのにまったく喜べないのは、私の気の所為せいです。


残りの一人はどうしましょうか?

彼が、”オークの集落の殲滅”に向かうのであれば、王都に帰って来て本隊と合流するか、途中で合流するかのどちらかですね。

本隊の方に付いていれば、いずれ合流できるでしょう。

王都にとどまって、本隊を監視していましょう。


私は、”部分的仕事成功”の報告の為に、一度帰る事にしました。


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