< 23end 外伝 『姫様を愛でる会』での出来事 >
「ナナシ許すまじ。ナナシ許すまじ。ナナシ許すまじ。」
「………………。」
「ナナシ殺す。ナナシ殺す。ナナシ殺す。」
「………………。」
物騒な声が聞こえます。
掃除中です。
姫様のお部屋の。
姫様の旦那様の事を「殺す。」とか言う人が居て良い場所ではないと思います。
別の場所に居る同僚を見ます。
真面目に掃除をしています。
キリッとした表情で。
普段は天然なのに、どうしてこんな状況の時に限って、ものすごく真面目に掃除をしているのでしょうか?
………天然だからですね。
はぁ。
物騒な声が聞こえて来た方を見ます。
「ナナシ許すまじ。ナナシ許すまじ。ナナシ許すまじ。」
そう呟きながら掃除をしている、もう一人の同僚がそこに居ました。
私たちと同じ、スカートの短い方のメイドです。一般採用の。
『いっそ、スカートの長い方のメイドさんだったら逃げられるのに。一目散に。』
ちらりと、そんなことを考えます。
スカートの長い方のメイドさんたちは、すごく強いらしいので。
そんな様子を実際に目にしたことは有りませんので、真偽の程は分からないのですけどね。
「ナナシ殺す。ナナシ殺す。ナナシ殺す。」
「………………。」
声を掛けるのが怖かったので、早く掃除を終わらせて、もう一人の同僚を連れて逃げました。
夜。
『姫様を愛でる会』のパジャマパーティーに参加しています。
一緒に掃除をしていた天然な同僚も居ます。
声を掛けるのが怖かったあの人も居ます。
あの人が、今のこの会のリーダーです。
あれから少しは落ち着いてくれましたでしょうか?
大丈夫ですよね?
大丈夫ですよねっ?!
リーダーが発言します。
「ナナシをどうやって殺しましょう? 意見を求めます。」
ナナシ様を殺す事は、既に決定事項になっている様です。
他のメンバーの人たちは、リーダーの発言に驚いています。
「えー、そんなことしちゃダメだよー。姫様泣くよー。」
「そうそう。泣く泣く。」
「姫様はナナシ様のことが大好きだからねー。」
「うんうん。」
当たり前の反応にホッとしながら、私は相槌を打ちました。
「だよね~。(ぽりぽり)」
天然な同僚も、リーダーに同調する気は無さそうです。
持ち込んで来たお菓子を”ぽりぽり”しながら配ってくれます。
リーダーは続けます。
「姫様を泣かしたナナシには、死をもって償ってもらうしかありません。」
過激です。
「ダメだって。そんな事をしても姫様は喜ばないよ。(ぽりぽり)」
「そうそう。喜ばない喜ばない。(ぽりぽり)」
「姫様はナナシ様のことが大好きだからねー。(ぽりぽり)」
「うんうん。(ぽりぽり)」
「だよね~。(もにゅもにゅ)」
リーダーは続けます。
「ナナシは姫様に相応しくありません。」
「それを決めるのは姫様でしょー。(もにゅもにゅ)」
「そうそう。(もにゅもにゅ)」
「姫様はナナシ様のことが大好きだからねー。(もにゅもにゅ)」
「うんうん。(もにゅもにゅ)」
「だよね~。(ごくごく)」
他のメンバーたちの、相変わらずなユルい反応に癒されます。
しかし、リーダーは気にせずに続けます。
「何処で仕掛けるのが良いでしょうか?」
話が具体的な殺害計画に移りました。
放っておいてはいけない気がします。
「ナナシ様って、あんまり王宮内を歩いてないよね?(ごくごく)」
「お勉強させられていた時は、見ましたよー。(ごくごく)」
「食堂には行ってますよー。姫様とご一緒にー。(ごくごく)」
「でも、いつも護衛が居るよー。(ごくごく)」
「うんうん、居る居る。(ごくごく)」
「護衛が居るから無理だよね~。(もにゅもにゅ)」
リーダーは続けます。
「護衛は厄介ね。(ごくごく)」
リーダーは、天然な同僚が注いだ飲み物を飲みながら、殺害計画の話を続けます。
誰か止めて下さい。
「常に二人以上、居るんじゃないかなー。(もにゅもにゅ)」
「スカートの長い人たちだよー。(もにゅもにゅ)」
「すごく強いらしいねー、見たこと無いけどー。(もにゅもにゅ)」
「そもそも、ナナシ様をどうこうするのがダメだよー。(もにゅもにゅ)」
「うんうん。(もにゅもにゅ)」
「だよね~。(ぽりぽり)」
「護衛を抱き込みましょう。(ぐびぐび)」
リーダーは、諦める気が無さそうです。
「無理だよー。護衛には『鎖骨派』の人が多いよー。(ぽりぽり)」
「無理だねー。(ぽりぽり)」
「『鎖骨派』は人多いよねー。ウチと違ってー。(ぽりぽり)」
「『姫様を愛でる会』は少数精鋭なのだー。(ぽりぽり)」
「うんうん。(ぽりぽり)」
リーダーが諦めてくれることを願いながら、私は相槌を打ちます。
「ウチは弱小だから~。(もにゅもにゅ)」
リーダーは続けます。
「大体、王妃様の人気が有り過ぎるのひょ。次は姫様の時代らと言うろにぃ。(ぐびぐび)」
話が殺害計画から逸れました。
それと、呂律が、少し怪しくなってきました。
「生きる伝説ですからー。(もにゅもにゅ)」
「歩く伝説ですからー。(もにゅもにゅ)」
「神ですからー。(もにゅもにゅ)」
「毎日美味しいおやつが食べられるのは、王妃様のお陰ですからー。(もにゅもにゅ)」
「うんうん。(もにゅもにゅ)」
このまま話が殺害計画から逸れていってくれる事を願いながら、私は相槌を打ちます。
「美味しいは正義ぃ~。(ぽりぽり)」
「らいたい、おーひ様は神格化ひゃれ過ぎひょっ。荒唐むけーな話ばっかぃじゃにゃい。(ぐびぐび)」
リーダーの呂律が、かなり怪しくなってきました。
天然な同僚がリーダーのコップに注いでいるのは、お酒の様ですね。
「魔術師団を壊滅させたとかー。(ぽりぽり)」
「騎士団を壊滅させたとかー。(ぽりぽり)」
「先王様を退位させて、王様を即位させたとかー。(ぽりぽり)」
「お菓子を作る為の専用の建物を王様に作らせたとかー。(ぽりぽり)」
「うんうん。(ぽりぽり)」
「神だ~、神が居た~。(ごくごく)」
ぱたり
リーダーは酔い潰れてしまいました。
すごい勢いで酔いが回った様に見えました。
一体、天然な同僚は、リーダーに何を飲ませたのでしょうか?
ただのお酒ではない気がします。
それどころか、危険な感じさえするのですがっ。
「………………。」
「………………。」
「………………。」
「………………。」
「………………。」
「王妃様は神!(キリッ)」
天然な同僚はそう言ってから、リーダーのコップに注いでいた飲み物のビンをカバンに仕舞いました。
微妙な空気が場を支配します。
皆が天然な同僚を見ています。
「………………。」
「………………。」
「………………。」
「………………。」
「………………。」
「………バレてしまってはしょうがないねぇ~。」
皆の視線に気付いた天然な同僚は、そう言いながらカバンに手を入れました。
一体、カバンの中から何が出てくるのでしょうか?(ビクビク)
今、気が付きましたが、そのカバンって【マジックバック】ですよね?
なんで、そんな物を持って来ているんですかね?
備品ですよね? 個人使用してはいけない、ものすごく高価な魔道具ですよね?
その事に気付いたのであろう他のメンバーも、固唾を飲んで見詰めています。
「一人、一個だけだからね。人数分無いからリーダーには内緒ね。」
そう言って天然な同僚は、カバンからプリンを取り出しました。
「おお、プリンだ。」
「やったぁ、プリンだ。」
「やっほー。」
「やったぁ。」
「…ふう。(ホッ)」
「プリンって美味しいよね~。思わず一個食べちゃった~。(てへ~)」
リーダーの分を食べてしまっていた様です。
リーダーは寝ていますから、いいですよね。うん。
皆でプリンを食べて、パジャマパーティーはお開きになりました。
その後、数日は普段通りでした。
リーダーは、相変わらず物騒なことを言っていましたが。
今日、姫様とナナシ様が帰って来られる様です。
リーダーがその事に反応します。
隣のナナシ様の部屋には二人しか居なかった気がします。
リーダーが行動を起こす好機な気がしてしまいます。
リーダーが変な事をしない事を祈ります。
リーダーが変な事をしない事を祈ります。(大事なことなので以下略)
姫様が帰って来られました。
久しぶりに元気なお姿を拝見します。
私たちに「ただいまー。」と言ってくださいます。
「「「お帰りなさいませ。」」」
姫様は部屋を見回し、「仕事は無さそうねっ。(超笑顔)」とおっしゃられます。
姫様に仕事を持ってくる、スカートの長いメイドさんが一人も居ませんからね。
確かに仕事は無さそうです。
姫様は笑顔で部屋を出て行かれました。
ナナシ様のお部屋に直接繋がっているドアを通って。
姫様が居らっしゃるのに、姫様付きのメイドの方々が居ないという事は、姫様とナナシ様は【転移魔法】で帰って来られたのでしょう。
ナナシ様の部屋も、きっと同様の状態な気がします。
嫌な予感がします。
リーダーが何かに気が付いた様な顔をしました。
嫌な予感がします。
リーダーが部屋を出ます。
嫌な予感しかしません!
私は、慌ててリーダーの後を追います。
その私の目の前に割り込む様にして、天然な同僚も部屋を出ました。
彼女は何処に行くのでしょうか?
まぁ、天然な彼女の行動は、いつも良く分からないので、気にしても仕方がありませんね。
それよりも、リーダーです。
私は部屋を飛び出して、ナナシ様の部屋に向かって走ります。
天然な同僚の走っている後ろ姿が見えます。
その向こうにリーダーが居る様です。
「ぴしっ!」
そんな声が聞こえました。
その直後、リーダーが転ぶのが見えました。
天然な同僚は、転んだリーダーを跨いで、そのまま走り去って行きました。
「えぇ?」
天然な同僚の、ちょっとあんまりな行動に驚きます。
走り去った天然な同僚は、ナナシ様の部屋の前を素通りし、遠くの角を曲がって見えなくなりました。
廊下には、倒れたリーダーと、呆然と立ち尽くす私が取り残されました。
「………………。」
天然な同僚よりは、リーダーです。
天然な同僚のことは放っておきましょう。
倒れたリーダーのそばに膝を突いて、様子を見ます。
気絶している様に見えます。
?
転んだだけですよね?
天然な同僚は跨いで行きましたし、蹴られた様には見えませんでした。
何故、気絶しているのでしょう?
分かりません。
メイドは皆、護身術を習っています。
転んだくらいでは、気絶とかしないと思うのですが…。
?
さっぱり分かりません。
不思議に思っていたら、メイドさんが二人近付いて来ました。
二人ともスカートの長い方のメイドさんです。
「後は任せて。」と言って、リーダーを担いで歩いて行きました。
私はボーっとしたまま、その後ろ姿を見送りました。
あれから三日経ちました。
姫様付きのメイドさんたちも戻って来て、この姫様のお部屋に以前の賑わいが戻ってきました。
姫様の仕事量が増えている様に見えますが、私に手伝える事などありません。
私は自分の仕事を頑張るだけです。
姫様も頑張って下さい。
リーダーは、あの日から姿を見せていません。
彼女はどうなったのでしょうか?
ナナシ様の事を『殺す。』とか言っていましたが、あの日の行動は未遂にもなっていなかったと思います。
廊下で転んで気絶しただけでしたので。
あれで処罰される様な事は無いとは思いますが、異動とかがあってもおかしくない気がします。
どうなってしまうのでしょうか?
心配です。
後日、リーダーが異動になったことを知らされました。
あれからしばらく経った非番の日。
私は牧場に来ました。
メイドの組織の中の牧場です。
初めてその存在を教えてもらった時は、何を言われたのか分かりませんでした。
『メイドの組織の中に牧場が在る…。』
うん。これだけだと、本当に訳が分かりませんよね。
メイドの組織の中にお菓子を作る部署が在って、その下にお菓子の材料を生産する為の牧場や畑が在るんだそうです。
そう言われて理解出来ましたが、やっぱり、ちょっと不思議に思いました。
そもそも、メイドの組織の中にお菓子を作る部署が在ることもおかしいですし、牧場や畑が在るのも、やっぱりおかしいと思います。
何でも、昔、王妃様が王様におねだりして作ってもらったんだそうです。
お菓子を作る専用の建物も牧場も畑も果樹園も。
王様って、王妃様に甘すぎませんかね? 激甘ですよね?
でも、そのお陰で私たちメイドは、毎日美味しいおやつが食べられるのですから、王様と王妃様には感謝しないといけませんね。
「ありがとうございます。王様、王妃様。」
「王宮で出されるおやつ、すごく美味しいです。」
「王宮で働けて幸せです。ありがとうございます。」
そんなことを言っている私の目の前で、牛さんが『ぶもぅ』とか言っています。
それはそれとして。
私は、目的地である鶏舎を探します。
在りました。ちょっと遠いですね。
って言うか、牧場が広いのですね。
『王様、王妃様に激甘すぎです…。』
心の中でそんな文句を呟いてから、私は鶏舎に向かって歩き出します。
なんだか牛さんが集まって来てしまったので、その牛さんたちを迂回しながら。
思いの外、時間が掛かってしまいました。
牛さんたちを避けたいのに、こちらに近付いて来るので。団体さんで。
一時は、『永遠に辿り着けないかもしれない。』とか思ってしまいました。
辿り着けて良かったです。
ホッ。
一息吐いてから、鶏舎の様子を窺います。
ピヨピヨピヨピヨと、鳴き声が聞こえてきます。
ここに居るらしいのです。元リーダーの彼女が。
あの日以来会っていない彼女は、ここに異動になっていると聞きました。
どうしているのか気になったので、こうして非番の日に様子を見に来たのです。
さらに鶏舎に近付きます。
ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨと、鳴き声が聞こえてきます。
「うはーーーー。」という声も聞こえてきます。
ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ
「むはーーーーー。」
ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ
鶏舎の中を窺ってみたら、元リーダーはヒヨコに囲まれて喜びの声を上げていました。
ヒヨコにまみれています。
ヒヨコまみれです。
元リーダーはイイ笑顔をしています。
ナナシ様のことを『殺す。』とか言っていた時とは、別人の様です。
イイ笑顔の元リーダーを見れて、私は安心しました。
『元気にしている。』とは言われていましたが、以前の様子がアレでしたので、不安でしたから。
ですが、ヒヨコにまみれている彼女は、本当に幸せそうです。
元々、かわいい姫様が大好きだったのですから、かわいいヒヨコも大好きなのでしょう。
私は、鶏舎からコッソリと離れます。
あの時の様子を知っている人には見られたくない姿だろうと思ったので。
私は、ほっこりした気分で帰路に就きました。
寮に帰って来るのは遅くなりました。
どうして牛さんたちはじっとしていてくれないのでしょうか?
どうして近付いてくるのでしょうか?
こちらは避けようとしているのにっ。
動く牛さんたちを避けて迂回している内に、見晴らしの良い牧場の中で迷子になるという、意味不明な体験をしました。
迂回し続けている内に鶏舎に戻ってしまった時には、心が折れるかと思いました。
膝が折れただけで済んだ事は、自分で自分を褒めてあげたいと思います。
しばらく orz のまま動けなくなりましたが。
しかし、あの牧場は危険ですね。
暗くなってしまったら遭難していたかもしれません。
本当に訳が分かりませんねっ。
しかし、ヒヨコたちは可愛かったですねー。
将来、卵を産んでくれて、私たちに美味しいプリンを食べさせてくれることでしょう。
ありがとうございます。
ふと、あのパジャマパーティーで食べたプリンの味を思い出しました。
あの時に酔い潰れてプリンを食べられなかった元リーダーのことも、思い出してしまいましたが。
でも、今日見た元リーダーが幸せそうだったから、それで良いでしょう。
そういうことにします。
そう思うことにして、私は夕食を食べに食堂に向かいました。
(設定)
突発的メイドさん紹介。
< 『一撃』のマリアンヌ >
王宮のメイドの最強格の一人、…かもしれない。
『一撃』の二つ名を持つ。が、ほわほわした見た目の為、まったく強そうには見えない。
銀髪のツイテール。巨乳。天然。愛称:ぬーちゃん。
現在、姫様担当の”普通のメイド”として活動中。
一般採用の”普通のメイド”であったが、不埒な貴族のボンボンを一撃で沈めた事でその才能が発覚。”普通でないメイド”に異動になった。
一撃で意識を刈り取る天性の才能を持つ。
本人曰く、「ココだと思う場所にね~、ココだと思うタイミングでね~、「ぴしっ!」ってやるとね~、ストンといくよ~。」とのこと。なるほどわからん。
特殊な才能らしく、ステータスを見るとスキル欄に【ぴしっ!】と記載されている。
もう少し仕事しようか、ステータスさん。
実家は雑貨屋。娘が天然なことを心配した両親が、ちょうど良いタイミングで求人が出ていたメイドの募集に応募し合格した。
尚、王宮のメイドの募集だった事は、娘を送り出した後で気が付いた模様。両親ェ…。
天性の才能による一撃必殺(注:殺してません)な攻撃力と、”天然”ゆえの動きの読めなさにより不思議な強さを誇り、一対一の対人訓練において、『秒殺無敗』のよく分からない成績を叩き出した。
『鉄壁』の二つ名を持つケイトをも秒殺(注:殺してません)し、周囲を驚愕させた。
才能と天然が合わさると手が付けられなくなる良い例。
しかし、防御力が貧弱である為、相手が複数になると、一転して『最弱』に転落してしまう。
また、スキルを自発的に発動させられないことが時々有り、仲間が連携を取る事を難しくしている。
それらの理由で、戦力としての使いどころが極めて難しい。
現在、上司が運用方法を頭を抱えながら模索中である。
”普通でないメイド”の一員であるが長いスカートは履かず、”普通のメイド”と同じメイド服を着用している。
これは本人の好みと、小細工不要な攻撃手段を持つ為にフェイントが不要な事が理由であるが、実力を隠す効果も有るとして、メイド長に認められているらしい。
『隠された秘密兵器』とする為だとか、『単に匙を投げた結果』だとか、そんな風にメイドたちの間で囁かれているが、その真偽の程は不明である。
一部の先輩方(通称:お世話係)に可愛がられていて、餌付けされている。
また、彼女の髪形を整えているのも、この先輩方である。
当人は「らくちん~。」と言って、何も考えずにおまかせしている。
髪型はツインテールになっている事が多い様だ。
現在、『姫様を愛でる会』に潜入調査中であるが、どっぷりと馴染み過ぎていて、潜入調査中である事を忘れている疑惑がある。
情報を吸い上げている、”お世話係”の方々の苦労が偲ばれる。
そろそろ二つ名が、『一撃』から『天然』に変わるかもしれない。
胸が大きく、時々姫様に触られている。
姫様が彼女の胸を触っている理由は、「ご利益がありそうだからっ。(切実)」とのこと。姫様ェ…。
作中に出て来た王妃様がした事については、『なぜか王宮で暮らす事になりましたが、割と好き勝手に生きています。(https://ncode.syosetu.com/n1285ew/)』をご覧ください。




